東京メトロは平成27年度の事業計画を発表した。その中で車両投入、輸送計画関連は以下の通り。
★銀座線
●1000系を10編成追加導入し、年度末で38編成中31編成を1000系にする。
●車両に走行用バッテリーを搭載して、大規模停電に備える。
●下町エリアの駅改修に着手する。上野駅渋谷方面ホームにホームドアを設置する。
●上野始発の一部を浅草始発に変更する。また、浅草の折り返し線を延伸する。
★丸ノ内線
●方南町駅ホームの6両対応工事を進める。
●データイムの新宿折り返し列車の一部を荻窪まで延長運転させる。
★東西線
●南砂町のホーム増設、木場のホーム拡幅、茅場町、東陽町の改良工事を進める。
●飯田橋~九段下間において、現状の折り返し線を中野方面本線化、中線を折り返し線とし、折り返し列車による支障をなくす。
★千代田線
●16000系を8編成追加導入し、年度末で36編成中24編成を16000系にする。
●早朝時間帯に列車を増発する。
●北綾瀬駅ホームの10両対応工事を進める
★有楽町・副都心線
●千川~小竹向原駅間連絡線工事の線路切替を完了させる。
●東新宿で交互発着機能を付加して、遅延を防止する。
●平日データイムの急行を明治神宮前に停車させる。
●豊洲のキッザニア東京にパビリオンを出展する。
★半蔵門線
●表参道~青山一丁目間の信号設備改良、清澄白河~押上間の2分時隔化により遅延防止を図る。
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まず、銀座線は1000系の追加投入で、5本に4本が1000系という状況に。あと2年以内に1000系で統一されるようだ。上野駅のホームドアは今年度の計画のようだから、01系でもホームドアを使うのだろうか。その上野駅だが、上野東京ラインの影響が気になるところ。上野-京橋、新橋、虎ノ門の利用客は減ったのだろうか。上野始発の浅草延伸は、出庫車が本線を塞ぐ時間を短くするためではないかと。浅草からの通勤需要がでてきたわけではないし。でも、折り返し線を白髭橋辺りまで延伸して交通空白域のフォローをしてほしいところ。
丸ノ内線は、データイムの新宿折り返しの一部を荻窪発着にすることが明確に。てっきり方南町折り返しにすると思ったのだけど、荻窪発着以外は方南町発着にして新宿折り返しをなくすかもしれない。現状、毎時15本のうち、5本が新宿折り返しだが、そのうち2本ぐらいを荻窪まで延ばすのだろうか。新宿折り返しがなくなれば、方南町支線の8分ヘッド化が可能になるかもしれない。現状は5~12分間隔というりんかい線のようなダイヤだからな。
東西線は引き続き混雑緩和のための大工事。新たな事項としては、九段下の折り返し線の移動になるわけだが、九段下着858、九段下発914だけのためにそこまでの規模でやるのだろうか。九段下~中野の減便も考えにくいし、ラッシュ終了後や夕ラッシュ時にも九段下折り返しが設定されるようになるかもしれない。
千代田線は2/3が16000系という体制に。置き換え対象になる6000系8編成は3次車までの12編成のうちの一部になると思われる。小田急に乗り入れることのできない第1編成は確実に廃車になるだろう。6000系のうち10年前にB修改造を受けた4次車以降7編成と06系は当分の間残るのではないかと。
東新宿は、通過線の壁を撤去して両線路から乗降できるようにする模様。急行を停車させて大江戸線への利便性を図ると思ったのだけどね。ダイヤが正常だったら、交互発着が必要なほど列車が密集してないけど、急行が遅延となると追い抜かれる普通も遅延し、後続の普通と交互発着ということになりそうだ。
明治神宮前の急行・通急通過は平日朝と夕方以降のみに。原宿で買い物して東横線沿線へ帰る女性客を考えると、夕方・夜と拡大した方がいいかもしれない。
キッザニアへの鉄道業導入は甲子園の阪神電鉄に継ぐもの。阪神電鉄では運転手・車掌のみだが、今月24日オープンのこの施設では運転士に加え、車両整備員や軌道作業員の体験もできる。間違いなく運転士に人気が集中するだろうけど、葛西でやるとの変わらないから、車両整備員や軌道作業員の体験をしてほしいところだ。
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