秩父鉄道では新駅『ふかや花園』駅の開設に伴い、10/1にダイヤ改正を行うことを発表した。改正概要は以下の通り。
★平日ダイヤ
●羽生発853の急行『秩父路3号』と、影森発705の急行『秩父路4号』を、熊谷~羽生間で部分廃止させる。『秩父路3号』については、設定時間帯を20分繰上げ、影森で三峰口行に接続させる。
●上記急行の区間廃止に伴い、羽生発921の普通熊谷行と熊谷発815の普通羽生行を増発する。
●12時台において、熊谷~羽生間で普通1往復を増発し、同区間での運転間隔を25分前後にさせる。
●羽生発2038(改正後は2040)の熊谷行を影森行に延長変更させる。その代わりに、羽生発2150の秩父行を廃止する。
●上り最終列車を三峰口~影森間で区間廃止する。このことで、三峰口での最終は2205から2128に37分繰り上がる。
★土休日ダイヤ
●熊谷発826の三峰口行を新設し、代わりに熊谷発932の三峰口行を廃止する。これに伴い、熊谷発900前後の下り列車を10分前後繰り下げる。
●羽生発1022の熊谷行を廃止し、1135の熊谷行を新設する。
●熊谷発1712の三峰口行を新設する。その代わりに羽生発1944の影森行を熊谷以西で部分廃止する。
●熊谷発1830の急行『秩父路9号』を1900発に繰下げ変更する。
●三峰口の始発列車を540に繰り上げ、606発は影森始発に短縮変更する。
●影森発1051の羽生行を1130発に繰り下げ変更する。
●熊谷発1810の羽生行を新設する。それに伴い1704の羽生行は廃止する。また、熊谷発1959の羽生行も増発する。
★平日、土休日共通
●運転間隔を平準化させ、他社線との接続を見直す。
また、改正に合わせて公式ソング『The steam of nostalgia ~SL memory song~』を車内メロディとして流す。流す車両は、急行用の6000系、元東急の7000系、7500系、7800系とする。
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去年春の『ソシオ流通センター』駅開業以来、1年半ぶりのダイヤ改正。前回の改正時は、改正より1週間遅れの4/1に『ソシオ流通センター』駅が開業したが、今回の改正は『ふかや花園』駅の開業と同時になった。
前回の改正では、始発繰上げ、上り5時台、下り19時台の増発、夜の急行1往復の格下げなど、朝夜を中心に行わたが、今回の改正ではデータイムを含めて、列車の運転間隔を見直す大幅なダイヤ改正となった。だが、大幅な修正を行うのは普通列車、急行『秩父路』のみで、『パレオエクスプレス』や西武線からの直通はほとんど時刻が変わらなかった。逆に言えば、全線単線で貨物も走るのにも関わらず、それらのスジをよく動かさなかったものだと。
まず、朝時間帯については、熊谷~羽生間で急行の普通への格下げ、正確にいえば、急行を区間廃止して、普通を増発するということになる。この普通列車の格下げで、現行ダイヤでは熊谷発羽生行が748から828まで無かったのが、756、815、844といった具合になる。新設の815発は、ソシオ流通センター(819着)への通勤需要を見込んでいるのだろう。高崎方面からだとスワローあかぎからの接続がいいけど、乗り換え客は少ないか。この新設列車は上り『りょうもう』に7分で接続するが、一本前は接続しなくなってしまった。一方、下り3号は熊谷以東の廃止とともに、設定時間帯の繰り上げ、寄居での停車時間見直しで1時間を切り、影森で三峰口行に接続するようになった。もう少し繰り下げれば、西武秩父着952のレッドアローから接続受けるのだけどね。6分乗換は厳しいところ。
12時台は、リリースでは熊谷~羽生間増発となっているが、正確には秩父方面からの熊谷折返し1往復を羽生まで延長変更させている。具体的には、熊谷発1239の影森行を1249発と10分繰下げて延長変更、三峰口発1009の熊谷行を21分繰下げての延長変更だ。これらの延長変更で、12時台の熊谷発羽生行は現行では25分発しかないのが09分発と35分発に、羽生発は現行では30分発と57分発しかないのが、09分、35分、13時丁度となり、30分前後の待ち時間は25分前後に短縮された。
夜間下りは、急行を挟む普通の運転間隔を40分前後から30分前後に短縮させた。そのため、現行ダイヤでは夜間の待避がないのが、改正ダイヤでは秩父路5号が石原と和銅黒谷で、7号が小前田で、9号が波久礼で、11号が永田で普通を追い抜くようになった。土休日ダイヤにおいても7号が小前田、9号が永田で普通を追い抜くようになった。現行ダイヤでは終点の影森で普通三峰口行に追いついているが、平日の7号が影森始発に接続する以外は、影森での接続はなくなる。平日の5号が西武からの直通に接続するのは現行と同じだけど。上長瀞や大野原といった寄居以西の急行通過駅利用者にとっては、熊谷を15分ほど遅く出る急行に乗っても、寄居で普通に乗り換えられるということになるけど、時間帯的に利用者はほとんどいないだろう。
急行で大きく時刻変更させたのは、土休日の『秩父路9号』、現行ダイヤだと7号の38分後設定だが、30分繰下げて67分後の設定となる。高崎線下りからの接続は6分と現状と変わらないけど、湘南新宿ラインの特別快速からの接続が上野始発普通からの接続になるのか。新幹線下りからの接続も6分で少し余裕がない感じだ。上りについては、8号が御花畑まで5分繰上げ、秩父や長瀞での停車時間を見直し、寄居以西での到着時間が10分以上繰り上がった。その結果、羽生で『りょうもう』に9分で接続するようになった。でも秩父から北千住へ羽生経由を選択すると、800円も高くなるのね。都心部の混雑を避けれるメリットはあるけど。
運転間隔の平準化は実感が沸くけど、他社線接続は実感が沸かない。JR東日本秋田支社のリリースのように具体例を挙げればいいのに。多分、列車本数の少ない寄居での八高線接続の見直しだと思うのだけど。他路線はタッチ差で接続しなくても30分前後で来るのだし。
車内メロディはパレオエクスプレスじゃなくて普通や急行で流すのか。駅到着時の自動放送の前にでも流すのだろうか。都営三田線から譲渡された5000系が除外されているのは理由があるのだろうか。まさか近いうちに廃車するとか。
なお、ふかや花園駅へのパレオエクスプレスの停車は、今回の改正では見送られた。花園ICを降りた団体バスを受け入れる準備がまだできてないといったところか。
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