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しーさるの鉄日記

小田急2022年ダイヤ改正(データイム本線)

小田急2022年ダイヤ改正、データイムの本線では、新宿~新松田間の急行を新宿~町田間で廃止に、新松田~小田原間の各駅停車と一本化させる。メトロ直通の準急を急行に格上げするものの、向ヶ丘遊園~新百合ヶ丘間の急行は多摩線直通のみに、新百合ヶ丘~町田間は急行が消滅し、快速急行のみの運転とする。新宿発や新百合ヶ丘発で快速急行の後続だから、利用率が悪かったのだろう。このことで、町田から先の中距離への主力は経堂、成城学園前、向ヶ丘遊園通過の快速急行になる。毎時6本の急行にインター区間とサバー区間の客が混在したような頃に比べると、大きく変わった。

データイムの地下鉄直通の歴史を振り返ると、2016年時点では唐木田系統の急行が乗り入れていた。2018年に複々線区間が全区間開通することで、向ヶ丘遊園系統の準急毎時3本が設定された。土日はそれに加え成城学園前系統の準急が毎時3本設定されたが翌年のダイヤ改正で午後の運転が取りやめとなり、改正前の状況となった。今回の改正での乗り入れ体系は、2016年以前の急行から向ヶ丘遊園~唐木田間をなくしたものだ。

新宿からだと、急行が半減された形になる。経堂、成城学園前、向ヶ丘遊園といった急行停車駅へ行くには、12分の急行唐木田行で直通する他に、01分の快速急行小田原行に乗って、代々木上原で千代田線からの急行向ケ丘遊園行に乗り換えるという方法がある。ただ、経堂、成城学園前への利用客も乗り換えを面倒くさがって、05分の各駅停車を選択するのではないかと思う。千代田線からの急行は成城学園前で各駅停車に接続するけど、喜多見、狛江、和泉多摩川も各駅停車を乗り通す客がいるのではないかと思う。12分の急行唐木田行は05分の各駅停車と経堂で緩急結合する。千代田線からの急行は経堂での接続がないので、新宿から千歳船橋、祖師ヶ谷大蔵へ急ぐには急行唐木田行からの乗り継ぎしかない。

千代田線からの直通が準急から急行に格上げになったため、経堂着は3分繰り上げ、成城学園前着は5分繰り上げとなって、快速急行に追い抜かれていたのが、各駅停車を追い抜くようになった。千代田線から喜多見、和泉多摩川へ行くには、代々木上原で急行新松田行、成城学園前で各駅停車に乗り継ぐ形だったが、成城学園前で急行から各駅停車に乗り換えることができるようになった。狛江は準急で直接行けたのが、成城学園前で乗り換える必要が出てきたが、新宿からの所要時間は5分短縮されたことになる。

一方、成城学園前までで準急の停車していた千歳船橋、祖師ヶ谷大蔵は、各駅停車のみの停車となり、千代田線方面からは1本前の各駅停車から乗り継ぐことになる。停車本数は毎時9本から毎時6本に減るのだから、土日は2018年改正時の12本より半減したことになる。

向ヶ丘遊園着は8分繰り上げとなるが、数分のタッチ差で各駅停車に接続しない。各駅停車は登戸で快速急行と接続しているから支障はないのだろう。向ヶ丘遊園から先のインター区間は快速急行に集中させ、急行はあくまでもインター区間と多摩線の優等なのだろう。30年くらい前は、向ヶ丘遊園までの各駅停車が毎時10本あったけど、今はその一部が急行になったのではないかと思う。

各駅停車との接続については、下りは急行唐木田行が経堂、急行新松田行→急行向ケ丘遊園行が成城学園前というのはキープされるが、上りはパターンを変えて、両方とも成城学園前だったのが、両方とも経堂に変わる。このことで、祖師ヶ谷大蔵、千歳船橋から急行に乗れるようになる。祖師ヶ谷大蔵から新宿へ24分かかったのが、急行新宿行に乗り継いだ場合で16分、急行我孫子行に乗り継いで、代々木上原で快速急行新宿行に乗り継いだ場合でも17分に短縮される。和泉多摩川、狛江、喜多見からは所要時間増となると思ったが、成城学園前に着いても、急行が着くまで数分待たされていたから大差ない。

新宿~新松田間の急行は10両だったが、町田~小田原間の急行は6両での運転となる。栢山、富水、蛍田、足柄のホーム有効長が6両までしか対応してないからだ。各駅停車を吸収した小田原口の輸送力としては適正だが、町田~伊勢原付近は輸送力が落ちて、時間帯によってはだいぶ混雑するようになった。時間帯によって、新松田で10両急行と6両各駅停車に分断したほうがいいだろう。

データイムの新宿~新松田間の急行は廃止となったが、土休日上りに町田発新宿行の急行が20分毎で6本残った。(町田発9時49分から11時28分まで)この急行は、藤沢発快速急行から小田原発快速急行の13分のタイムラグの中間に設定され、5分後の特急からも新宿まで逃げ切るかなりの有能列車だ。この時間帯の上り各駅停車の半数は新百合ヶ丘で急行に接続する。快速急行だと登戸接続になるので、玉川学園前、鶴川、柿生からの客にとっては、快速急行に乗り換えるより新宿着が3分早くなる。それより、混雑する快速急行に乗る必要がないのは大きい。この急行が運転される10時台、11時台の千代田線への直通は準急となり、向ヶ丘遊園始発と成城学園前始発を交互に運転、成城学園前までは40分毎、成城学園前から先は20分毎となる。(向ヶ丘遊園発10時16分、56分、11時36分、成城学園前発10時05分、10時45分、11時25分)改正前の午前中は、千代田線直通準急が成城学園前発、向ヶ丘遊園発合わせて10分毎に運転されていたから、準急が毎時6本から3本に半減したことになる。

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