3月14日改正、小湊鐡道の改正概要は以下の通り。
●「里山トロッコ」を五井まで乗り入れさせる。それに伴い運転時間帯を繰り下げる。
●五井~上総牛久間において、平日3往復、土休日1往復の運転を取り止める。また、上総牛久~養老渓谷間で1往復の運転を取りやめる。
●土休日ダイヤにおいて、養老渓谷~上総中野間に1往復増発する。
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3月14日のダイヤ改正、千葉県内私鉄では東陽高速鉄道の他に、ローカル私鉄、3セクでも動きがあった。
里山トロッコはデビューして4年半でようやく五井に乗り入れることになった。乗り入れの対象となるのは1号、平日の4号、土休日の6号、回送を営業運転化したものだと思われる。マイカー客は養老渓谷や上総牛久の利用が多く、五井から来る客は少ないと思っていたのだけど、サンキュー❤ちばフリーパスの影響で増えてきたのだろうか。
改正前の上総牛久発は平日10時25分、土休日8時29分だったが、今回の改正では平日、土休日ともに、五井発9時09分、上総牛久発10時04分となり、土休日については大幅に繰り下げている。改正前の土休日ダイヤでは、里山トロッコ1号に乗るためには、五井発7時54分の普通列車に乗らなければならず、千葉ですら7時半前に出なければならなかった。しかし、今回の改正では五井発9時09分に繰り下がったので、東京発8時04分の総武線快速から8分接続、新宿発7時50分の新宿さざなみから15分接続となり、都内からも気軽に利用できるようになった。平日は、新宿さざなみの運転がないが、バスタ新宿発7時40分のバスが9分で接続する。
里山トロッコ1号の五井から上総牛久までの所要時間は42分、6号の上総牛久から五井までの所要時間は45分で、両列車ともに上総山田で運転停車して一般列車との交換を行なう。1号は上総牛久で13分も停車して、その間に五井を23分後に出た一般列車に追いつかれる。JRのダイヤ乱れで五井で乗りはぐれても、この列車に乗れば追いつくことが可能だ。五井から養老渓谷までの所要時間は2時間丁度、約1時間40分のわたらせ渓谷鉄道のトロッコを上回る乗車時間だが、先述した13分停車があるので、動いている時間は変わらない。土休日に里山トロッコ1号から房総横断する時、養老渓谷での待ち時間は1時間50分だったのが1時間06分に短縮、上総中野での待ち時間は42分だったのが21分に短縮される。ただ、大原着は25分繰り下がるので、安房鴨川行への接続がなくなる。
土休日の里山トロッコ6号については、改正前は養老渓谷発15時24分だったのが16時40分に繰り下がる。このことで大原発12時36分の急行からの乗り継ぎが、14時28分からの乗り継ぎでも里山トロッコに乗れることになる。但し、上総牛久発17時58分なので日が短い時期は暗い中を走ることになる。逆に考えれば、ドイツ村やわたらせのようなイルミネーションで飾るのも一考だろう。土休日の五井着は18時41分、快速久里浜行に12分で接続するが、横浜へは19時05分のバスに乗った方が18分早く着く。
一般列車については、ほぼ白紙改正になっているが、交換設備の兼ね合いなのか里山トロッコとスジを交換している列車もある。
五井~上総牛久間では、五井発7時25分、8時34分、22時39分の上総牛久行、上総牛久発6時18分、7時57分、9時40分の五井行の運転を取り止めている。このことで朝上りの17~31分の間隔が24~46分の間隔となり、五井着8時台は03、25、42だったのが09、56だけとなる。千葉への通勤客でも8時台後半は使わないのだろう。
上総牛久発6時18分の廃止で、6時42分発は6時37分に繰上げ、五井着も7時11分から7時04分に繰り上がった。このことで、接続列車が千葉行だったのが京葉線の通勤快速となり、東京着8時25分だったのが7時59分に繰り上がった。上総牛久以南については、下りは上総牛久発6時00分の養老渓谷行を廃止、上りは里見発5時40分を上総牛久発5時55分に、養老渓谷発6時38分を里見発6時55分に短縮変更して、始発を1時間前後繰り上げている。
夜間時間帯については、最終養老渓谷行は五井発19時43分だったのが、19時15分に繰り上げた。最終上総牛久行は五井発22時57分だったのが23時10分に繰り下げ、千葉発23時32分からの接続が48分からの接続に繰り下がった。上りについては上総中野発最終が19時10分だったのを18時34分に繰上げ、里見発22時04分五井着22時48分を繰上げの上、区間廃止して、上総牛久発21時49分五井着22時17分としている。
土休日は五井発9時16分の養老渓谷行を、8時49分発に繰上げて、上総中野行に変更している。繰上げにより空いたスジは里山トロッコが踏襲することになる。それ以降の上総中野行は五井発10時10分、12時16分、15時08分だったのを11時06分、13時47分、16時10分と繰下げている。最終も17時05分だったのを17時25分に繰り下げている。
改正前で五井発10時10分に乗ると、上総中野で41分待たされて、大原まで3時間かかったのが、改正後は8時49分発で18分待ち、11時06分発で24分待ちとなり、大原までの所要時間が2時間40分前後となった。16時21分着の小湊鉄道から17時25分発のいすみ鉄道への1時間以上待ちも解消、10分前後の接続時間となっている。
上りについても上総中野発10時11分を新設、以降の発車時間は改正前は11時31分、14時04分、16時33分だったのを12時49分、15時29分、17時48分に繰り下げている。いすみ鉄道からの接続を見ると、10時33分着から58分待ち、15時44分着から49分待ちだったのを3~14分の待ち時間に大幅に改善している。
土休日は養老渓谷~上総中野間で増発したものの、それ以外は運転本数を削減している。
まず、上総牛久発6時20分の養老渓谷行の運転を取り止め、五井発6時06分の里見行に変更している。この影響で里見発6時00分を上総牛久発6時37分に、養老渓谷発6時59分を里見発7時20分に短縮変更して、始発を1時間以上繰り上げている。
五井発12時39分の上総牛久行、上総牛久発13時19分の五井行を廃止、30分ほどだった運転間隔を40分以上に拡大している。また、五井発20時42分を廃止、19時55分を20時15分に繰り下げて、30分だった運転間隔を50分としている。上りについては、上総中野発16時33分を廃止してスジをトロッコに譲っている。上総中野発18時38分の五井行は19時06分に、養老渓谷発20時38分の五井行は21時06分に、上総牛久発を調整することで上り最終は繰り下がる。
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