小田急電鉄は、11月3日に『大名行列61号』、11月23日に『あしのこ61号』を特急ロマンスカーGSEで運転することを発表した。両列車とも新宿を6時20分に出発、町田、本厚木、秦野、小田原に停車し、箱根湯本には7時48分に到着する。
特急料金は通常の特急と同じで新宿から箱根湯本まで1090円、予約は1か月前の10時からとなる。車内販売はなく、特急券券面、駅での行先表示は『臨時61号』となる。
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7月の明星号に次ぐ小田急の臨時ロマンスカー、明星号は夜上りのみの設定だったが、今回の臨時ロマンスカーは朝下りのみの設定となる。
新宿発は6時20分、定期の『はこね1号』より40分も早く、JRの朝一番中央特快よりも少し早いくらいの時間だ。複々線区間で各停2本を追い抜き、向ヶ丘遊園で定期急行を追い抜く。この定期急行は元々向ヶ丘遊園で3分停車となっているので時刻変更の必要はない。臨時の特急スジを想定していたのだろう。そのため、町田までの所要時間は26分と朝の最速特急とさほど変わらない。
相模大野で追い抜く定期各停も元々3分停車となっている。だが本厚木までは少し遅めに走るようだ。その後は定期列車を追い抜くことなく走行、小田原には7時33分に到着する。新宿から小田原までの所要時間は73分、午前運転の定期ロマンスカーよりはだいぶ遅いが、午後運転の下り定期ロマンスカーと大差ない。小田原で数分停車、風祭で定期列車と交換して、箱根湯本には7時48分に到着する。
箱根湯本では8時丁度の強羅行に接続、臨時ロマンスカーの他に、各駅停車2本の接続を受けることになるから、早朝にも関わらず混雑すると思われる。強羅着は8時37分、ケーブルカーに乗り継げば早雲山着は8時55分、ロープウェイに乗り継げば9時半前に桃源台に着くことができる。また、箱根湯本からバスに乗れば8時半過ぎに元箱根に着くことができる。朝一番の海賊船に余裕で乗れるのだ。
箱根湯本に着いた臨時ロマンスカーは24分後に8時12分発の『はこね2号』で折り返す。このため、いつもはVSEが充当されている『はこね2号』はGSEでの運用となる。『はこね2号』の他、下り7号、21号、35号、ホームウェイ11号、上り12号、54号、28号、72号が、臨時特急の運転に伴い、VSEからGSEでの運用になる。また、下り51号、11号、25号、さがみ73号、上り6号、16号、56号が、GSEからVSEでの運用になる。
早朝の臨時特急列車は、箱根へ紅葉を見に行く客がメインだが、秦野や小田原にも停車して、箱根以外へ向かう客の利便性も図る。例えば、秦野駅では東京カントリー倶楽部へ向かうバスに5分で接続する。小田原で17分接続の東海道線下り普通に乗れば、熱海でリゾート21に乗り継ぐことができ、伊豆急線内に9時台に着くことができる。JR特急の運転時間帯より早く伊豆まで快適に移動できるのだ。
箱根方面だけでなく、伊豆方面、丹沢方面の需要も見込めそうな早朝特急、1月3日には『箱根駅伝61号』を運転しそうだけど、乗り継いだ登山電車が小涌園で足止めくらいそうだ。
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