
佐久間を出ると、長さ3,619mの峰トンネルで水窪の盆地に入っていく。城西を出ると、第6水窪川橋梁を通過、渡らずの橋の愛称の通り、左岸までは渡らず、半径250mの右カーブで右岸へ戻る。水窪着11時02分、3分停車の予定だったが、交換の特急伊那路の遅延で10分停車に、7分の遅れとなってしまった。水窪を出ると、長さ5,063mの大原トンネルに入る。1955年に開業した時は丹那、清水、仙山、北陸本線の近江塩津北側の深坂に続く長さを誇っていた。今でもJR在来線では長い方のトンネルではないかと思う。水窪トンネルを抜けると、大嵐、小和田、中井侍と天竜川と崖に挟まれた秘境駅に停車していく。駅間距離も3キロ、4キロと比較的長い。小和田駅を出ると静岡県浜松市から長野県に入る。
7年前の駅巡りの時は平岡駅隣接の龍泉閣に宿泊、この3駅を廻ったあと、温田から鶯巣へ移動中に降られ、金野では真っ白になった。そのため、伊那小沢から切石までが今回の駅巡りの対象となった。
平岡から4駅目、門島に12時00分に下車、所定より5分遅れで2分回復している。温田での交換待ちの停車時間を削ったのだろう。牛久保から3時間40分近くかかったが、213系なので余り疲れない。門島は島式の交換駅、ホーム上に待合室があるので、駅入り口に駅舎はない。折り返しまで1時間以上あったので、周辺を散策、飯田線の橋梁の背後にある泰阜ダムの調整用サージタンクは直径10m、高さ20mはあるようで、かなり大きい。駅前の舗装された県道を3キロぐらい走ると国道191号線に出るので、秘境駅という感じはあまりしない。
門島発13時10分、所定の6分遅れになる。5駅戻り、平岡の次の鶯巣で降りた。鶯巣は左片面で豊橋寄りに出口、出口を出てすぐに集落がある。たった5分で折り返し、4分遅れの岡谷行に乗車する。平岡では、下り臨時急行『飯田線秘境駅号』(以下、秘境駅号)が下り本線に長時間停車中のため、本来は上り線の2番線に逆入線して、それを追い抜くことになった。駅周辺には秘境駅号の利用客のためにテントの出店が出ていたり、アルクマの姿もあった。今日が秘境駅号の運転日だというのを知ったのはつい先ほど、秘境駅号を使うと駅巡りが楽になるのは確かだが、使わなくてもスケジュールが成り立つこと、人気列車で指定券の入手が難しいこと、無人駅に降りてもホームに大勢の人がいて撮影が厳しいことから、利用することは全く考えてなかった。立ち席乗車を認めてくれるのならいいけど、指定券が1500円もするから短距離移動は厳しいのかと。
目的地の唐笠だが、その手前の門島で20分以上の足止め、交換の上り秘境駅号が20分以上遅れていたからだ。秘境駅号の飯田発には13時05分、本来は飯田着12時19分の上諏訪発が接続するはずだったが、先述した昨日の大雨による今朝までの運転見合わせに伴い、伊那大島から北が区間運休となった。そのことで、中央線方面からの客が秘境駅号に乗り継げなくなるため、秘境駅号の飯田発を20分繰り下げ、岡谷発の天竜峡行から接続させることにした。門島の長時間停車が前もってわかっていれば、さっき門島まで行かずに、田本で折り返していただろうけど、こういうのは予想つかないからな。
唐笠に着いたのは、24分遅れの14時28分となった。唐笠でも折り返し時間は80分近くあるので、ある程度の遅れでも大丈夫だ。駅の近くには川下りの船着き場があるが、昨日の雨で川が濁流になっているため、今日は運休だった。時間を持て余したので、豊橋寄りの橋に上がって、駅を臨むことにした。ついでに先ほど追い抜いた下り秘境駅号を撮影することに、20分くらい橋の上にいて、15時15分に通過していった。所定では隣の2.3キロ離れた金野着が所定14時53分なので、25分の遅れとなる。一方、折り返しの豊橋行に接続する岡谷からの天竜峡行は、先まで乗っていた岡谷行との交換を、飯田からその先の伊那八幡に変更してまで定時で動いた。それと接続する豊橋行も、秘境駅号との交換駅を門島にして遅れを回復することを期待したが、ダイヤ通りに秘境駅号の到着を待って、天竜峡を発車した。結果、唐笠から豊橋行に乗ったのは15時47分と26分も遅れてしまった。秘境駅号のリリースを見ると、停車時間は運転状況により変更するとの記述があるが、25分も遅れつつ、ダイヤ通りの停車時間で走ったようだ。
7駅戻って鶯巣の一つ南の伊那小沢へ、26分も遅れているから、交換駅を水窪からで伊那小沢に変更して、駅を巡る時間がなくなると思っていたが、伊那小沢には対向列車はいなかった。対向列車がいたとしても、発車まで4分はある。伊那小沢は相対式で、豊橋寄りに構内踏切がある。秘境駅号が停車する秘境駅て唯一の交換駅だが、定期列車との交換はない。下り線から豊橋寄りに横取り線があり、保守車両が停めてあった。折り返し時間は予定通りの29分になりそうなので、橋の方まで歩いて駅を臨んだ。
伊那小沢発は所定16時21分のところ16時45分、24分遅れだが、平岡での14分停車をやめて、10分遅れになった。右片面でホーム幅の狭い田本に着いたのは、所定16時56分のところが17時07分となった。田本は秘境駅中の秘境駅で、外の道路へ出るのは森の中の獣道くらい、夕方で暗くなっているので、駅から離れることはできなかった。駅には自分以外に登山サークルらしき学生が10人くらいいた。為栗駅ホームでも見た団体だが、登山道で田本駅にアクセスしたのだろうか。10分ほどで折り返して豊橋行に乗った。
温田を挟んで2つもとっだ為栗に着いたのは、所定17時18分のところ、8分遅れの17時26分、周辺は既に真っ暗になっている。為栗は左片面、明るければ吊り橋が見えるのだけど。7年前も1月で同じように巡ったので、田本も為栗も真っ暗だった。この2駅は別の機会に訪れなければならない。岡谷行は遅延していたが、先まで乗っていた10分遅れの豊橋行が水窪駅に着いた後も15分停車するようなダイヤなので、17時56分の定刻通りに来た。
岡谷行に乗ること1時間近く、飯田の手前の切石で18時54分に降りた。駅から20分歩いてホテルへ、中央道のインターが近いので賑やかだ。
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