ラストラン４題

今週末から来月にかけて、いろんな車両がラストランを行なうことになった。

まず、今週土曜日にラストランを行なうのは、阿武隈急行のA417系。１編成という虎の子的存在で、平日朝の福島口普通とホリデー快速にしか充当されてないことから、車庫で休んでいるところしか見たことがないA417系。３月改正で通常運用から外されたわけだけど、それから２ヶ月でラストランとなってしまった。

あいの風とやま鉄道413系のように、ある程度走らせると思ったけど、１編成だけだと保守が面倒だからな。メトロ06にしろ、JR東海の371にしろ、虎の子編成は不遇だな。車両が１編成消えることになるのだけど、運用を調整して8100だけでやり繰りするようにしたのだろう。

来月18日に引退するのは、485系特急。ここ数年で、北陸から撤退し、九州から撤退してきた485系特急だったが、6/19の特急『つばさ』をもって、ラストランを迎える。485自体は、まだ走れそうな感じがするけど、どこも新幹線開業でＪＲ車両が余ってしまったからな。最後の花道が、一番の特急街道だった東北本線というのも485系らしいな。

今回のラストランは、仙台支社で行なわれるものだから、『ひばり』でも郡山止まりとなる。仙台から郡山までの所要時間は２時間12分、黄金期は同区間を１時間半で結んでいたことを考えると、相当遅い。それもそのはず、仙台を９分前に出た電車で詰まっているからだ。仙台を９時半ぐらいに出れば、福島まではそれなりに走れそうだけど、貨物という時刻表上ではわからないスジがあるからな。昔のように120キロ出すことなんでまずないのだろうな。最終日の『つばさ』は仙石線経由だから、新幹線工事の時のリバイバルとなる。

その翌週、25日には415系のラストラン、常磐線のいわきと竜田の間を往復する。茨城県まで来れなかったのは残念、415系はいわき以南や水戸線を走るイメージの方が強いのに。パッケージツアーのみの販売で、乗車証、記念品、記念弁当込みで5000円、フリースペースとなる編成端２両と除いた６両に最大200人が分乗するとのことだ。６両で200人って、都内ユーザーの身としては相当ガラ空き。自分の知っている415系は、１両だけで200人以上乗っているからな。

ラストランは東北だけでない。埼玉ニューシャトルの1010系も来月26日にラストランをすることに。上越新幹線開業の１ヶ月後から30年以上走り続けて来たからな。でも、同時期デビューの山万とか西武山口線の車両はまだまだ走りそうだ。新交通システムで４種類も車両が走ったというのは、最初で最後になるのではないかと。