アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

第31回東京国際映画祭アジア映画ラインアップ(下)

2018-09-27 | アジア映画全般

昨日の続きです。 

<ワールドフォーカス>

『世界の優しき無関心』
2018/カザフスタン・フランス/100分/カザフ語・ロシア語/原題:/英題:The Gentle Indifference of the World
監督:アディルハン・イェルジャノフ
キャスト:ディナラ・バクティバエヴァ、クアンディク・デュセンバエフ、クルジャミラ・ベルジャノヴァ



『それぞれの道のり』
2018/フィリピン/118分/フィリピノ語/原題:Lakbayan/英題:Journey
監督:ブリランテ・メンドーサ、ラヴ・ディアス、キドラット・タヒミック
キャスト:

 

※フィリピン映画100年記念オムニバス作品、ということで、豪華な監督競演となりました。1919年にフィリピン人監督として初めて劇映画を撮ったホセ・ネポムセノの作品、『農村の乙女』が起点となっているのでしょうか。3人の大監督によるオムニバス作品、どんな映画になっているのか楽しみです。

『世界はリズムで満ちている』
2018/インド/131分/タミル語/原題:Sarvam Thaala Mayam/英題:Madras Beats
監督:ラージーヴ・メーナン
キャスト:G・V・プラカーシュ・クマール、ネドゥムディ・ヴェーヌ、アパルナー・バーラムラリ


※南インドを代表する打楽器ムリダンガム作りの職人を父に持つ主人公が、自分もムリダンガムを習い始め、自らのリズムを生み出していく、というストーリーです。A.R.ラフマーンの音楽が素晴らしいのですが、主人公を演じるG・V・プラカーシュ・クマール(上写真右端)はラフマーンの甥で、作曲家、プレイバックシンガーとしても活躍中。俳優として本格的なデビューをした2015年以降、めきめきと頭角を現し、そのうちトップスターの仲間入りを果たしそうな気配です。また、主人公がムリダンガムを習う先生役のネドゥムディ・ヴェーヌは、アラヴィンダン監督の『サーカス』(1978)でデビューして以降、500本の作品に出演している大ベテラン。この2人の競演もお楽しみ下さい。

『プロジェクト・グーテンベルク』
2018/香港/130分/広東語/原題:無雙/英題:Project Gutenberg
監督:フェリックス・チョン(莊文強)
キャスト:チョウ・ユンファ(周潤発)、アーロン・クォック(郭富城)、チャン・チンチュー(張静初)

 

© 2018 Bona Entertainment Company Limited 


『家族のレシピ』
2018/日本・シンガポール・フランス/89分/日本語・英語・中国語/原題:Ramen Teh/英題:Ramen Teh
監督:エリック・クー
キャスト:斎藤 工、マーク・リー、松田聖子

 

©Zhao Wei Films/Wild Orange Artists 


『サラとサリームに関する報告書』
2018/パレスチナ・オランダ・ドイツ・メキシコ/127分/アラビア語・ヘブライ語・英語/原題:/英題:The Reports on Sarah and Saleem
監督:ムアヤド・アラヤン
キャスト:アディーブ・サファディ、シヴァン・クレッチナー、イシャイ・ゴラン

 

『十年』

2017/タイ・香港・日本/95分/タイ語/原題:/英題:Ten Years Thailand
監督:アーティット・アッサラット、ウィシット・サーサナティヤン、チュラヤーンノン・シリポン、アピチャッポン・ウィーラセタクン
キャスト:ブンヤリット・ウィアンノン、キダカーン・チャットゲーオマニー、タナサワン・テープサトーン

 

<クロスカット・アジア#05 ラララ♪東南アジア>

『BNK48:Girls Don't Cry』
2018/タイ/108分/タイ語/原題:บีเอ็นเคโฟร์ตีเอต: เกิร์ลดอนต์คราย/英題:BNK48:Girls Don't Cry
監督:ナワポン・タムロンラタナリット
キャスト:BNK48(1期生)キャン、チャープラン、いずりな、ジャー、ジェーン、ジェニス、ジッブ、ゲーウ、カイムック、ケート、ゴーン、メイサー、マイ、ミオリ、モバイル、ミュージック、ナムヌン、ナムサイ、ニンク、ヌイ、オーン、ピアム、パン、プーペ 、さっちゃん、ターワン

 

©2018 BNK48 Office & Salmon House Co., Ltd. All Right Reserved.


『ブラザー・オブ・ザ・イヤー』
2018/タイ/124分/タイ語/原題:น้อง.พี่.ที่รัก/英題:Brother of the Year
監督:ウィッタヤー・トーンユーヨン
キャスト:サニー・スワンメーターノン、ウッラサヤー・セパーバン、ニックン・バック・ホラウェーチャクン

 

©2018 GDH 559 Co., Ltd. All Rights Reserved. 


『めくるめく愛の詩』
2016/インドネシア/85分/インドネシア語/原題:Ach... Aku Jatuh Cinta/英題:Chaotic Love Poems
監督:ガリン・ヌグロホ
キャスト:チコ・ジェリコ、ペフィタ・ピアース、ノファ・エリザ

 

©Amin Mohamad


『カンボジアの失われたロックンロール』
2014/アメリカ・カンボジア/106分/英語・クメール語/原題:/英題:Don't Think I've Forgotten: Cambodia's Lost Rock & Roll
監督:ジョン・ピロジー
キャスト:シン・シサモット、ロ・セレイソティア、バイヨン・バンド

  


『輝ける日々に』(『サニー』ベトナム版)
2018/ベトナム/117分/ベトナム語/原題:THÁNG NĂM RỰC RỠ/英題:Go-Go Sisters
監督:グエン・クアン・ズン
キャスト:ホン・アィン、タィン・ハン、ミ・ウエン

 

©2018 CJ HK ENTERTAINMENT 


『音楽とともに生きて』
2018/カンボジア/92分/クメール語・英語/原題:In The Life of Music/英題:In The Life of Music
監督:ヴィサル・ソック、ケイリー・ソー
キャスト:ヴァンダリス・ペム、スレイナン・チア、ソウナ・カニカ

 

©innovision Pictures 


『リスペクト』
2017/フィリピン/98分/タガログ語/原題:Respeto/英題:Respeto
監督:トレブ・モンテラスII
キャスト:アブラ、ディド・デ・ラ・パス、ルーニー

  


『悪魔の季節』
2018/フィリピン/234分/タガログ語/原題:Ang Panahon ng Halimaw/英題:Season of the Devil
監督:ラヴ・ディアス
キャスト:ピオロ・パスカル、シャイーナ・マグダヤオ、ピンキー・アマドア

 

© Giovanni D. Onofrio 


≪ピート・テオ特集≫
『15 Malaysia』
2009/マレーシア/80分/マレーシア語、中国語、タミル語/原題:15 malaysia/英題:15 Malaysia
プロデューサー:ピート・テオ
監督:ヤスミン・アフマド、ホー・ユーハン、ジェームス・リー、その他
キャスト:シャリファ・アマニ、アディバ・ヌール、その他

 

©2009 Redbag Msuic Sdn Bhd.


『Vote!』
2009?/マレーシア/約4分/?/原題:Vote!/英題:Vote!
プロデユーサー:ピート・テオ
監督:ベンジー・リム 

『Malaysia Day::Slipstream』
2009?/マレーシア/約4分/英語/原題:Malaysia Day::Slipstream/英題: Malaysia Day::Slipstream
作曲・プロデユーサー・監督:ピート・テオ 

『Here In My Home』(ミュージック・ビデオ)
2008/マレーシア/約4分/英語/原題:Here In My Hom/英題:Here In My Hom
プロデューサー・作曲:ピート・テオ
監督:ヤスミン・アフマド、ホー・ユーハン 

『I Go』(ミュージック・ビデオ)
2009/マレーシア/約4分/英語/原題:I Go/英題:I Go
プロデューサー・作曲・歌手:ピート・テオ
監督:カマル・サブラン 

 

<アジア三面鏡>
『アジア三面鏡2018:Journey』
2018/日本/83分/日本語、英語、中国語、ビルマ語、インドネシア語/原題:/英題:Asian Three-Fold Mirror 2018: Journey
監督:デグナー、松永大司、エドウィン
キャスト:長谷川博己、ニコラス・サプットゥラ、チェン・ジン

 

©2018 The Japan Foundation, All Rights Reserved.


<Cinema Athletic 31>
『ダンガル きっと、つよくなる』
2016/インド/140分/ヒンディー語/原題:Dangal
監督:ニテーシュ・ティワーリー
主演:アーミル・カーン、ファーティマー・サナー・シャイク

 

©Aamir Khan Productions Private Limited and UTV Software Communications Limited 2016

※『ダンガル きっと、つよくなる』 がTIFFに参戦! 六本木ヒルズアリーナで開催される<Cinema Athleic 31>というプログラムで、懐かしの『がんばれ!ベアーズ』(1976)や日本映画『ピンポン』(2002)と共に上映されます。インド映画にはスポーツ映画の秀作も多いので、来年も<シネマ・アスレチック32>があるようなら、ぜひ参戦させてほしいところです。

*********************************** 

10月1日(月)には全スケジュールが発表され、チケットの発売は10月13日(土)から始まります。公式サイトをチェックして、チケット発売に備えて下さいね。今年もTIFF@六本木&日比谷でお目にかかりましょう!



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2 コメント

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東京国際映画のフィリピン映画 (よしだ まさし)
2018-09-28 12:36:25
今年の東京国際映画祭、フィリピン映画は4本ですね。

いちばん気になるのは『ダイビューティフル』のジュン・ラナ監督が製作にまわり、製作のペルシ・インタランが監督にまわった『母との距離』。
ペルシ・インタラン監督は、その前に撮った『My Fairy Tail Love Story』がむちゃくちゃ楽しい作品だったので、この作品もとても楽しみです。
今年も、ジュン・ラナ&ペルシ・インタランのおふたりでゲストとして来日してくれるといいのですが。

『リスペクト』は写真を観ると、去年上映された『アンダーグラウンド』と同じ墓地で撮影されているみたいですね。
シネマラヤ映画祭で上映されて5部門で受賞し、その後、一般公開もされている作品のようです。

ラヴ・ディアス監督の『悪魔の季節』は、今年こそは234分に挑戦すべきかと迷っております。ピオロ・パスクア主演ということでも気になっています。

そして、オムニバス映画の『それぞれの道のり』。どんな作品なんだろう?

というわけで、スケジュール次第ですけど、4本ならまだ楽かもしれない。
とはいうものの、香港映画、インド映画も気になってるんですけど。
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よしだ まさし様 (cinetama)
2018-09-28 20:18:53
コメントというか、作品それぞれの解説をありがとうございました。
フィリピン映画4本なら、よほど上映時間がバッティングしていない限り、コンプリートしやすいのでは?
でも、よしださんには、Q&Aの場に居合わせる、ゲストからのサインをもらう、というのもコンプリートの条件なので、なかなか大変ですね。
香港映画は、フルーツ・チャン監督作にチョウ・ユンファ主演作、そして何と、黒仔が女装をするらしい『トレイシー』とこれまた気になりますが、今、香港映画ファン(特に女性)は、ジャッキー張學友の11月7日(水)@さいたまスーパーアリーナのコンサートに行くかどうかの話題でもちきりです。
SS席税込み37,800円(たかっ!)、最安値席でも10,800円なので、私はとてもじゃないけど行けません。
http://l-tike.com/concert/mevent/?mid=386683
昔の日本青年館でのコンサートが懐かしい....。
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