アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

「CROSSCUT ASIA 特別編「おいしい」アジア映画特集」&「CROSSCUT ASIA アンコール」

2022-01-23 | アジア映画全般

昨年末にお知らせをいただいていたのに、ブログにアップするのを忘れていました。国際交流基金アジアセンター様、東京国際映画祭様、誠に申し訳ありません。すでに1月21日から開始されているのですが、無料でいろんなアジア映画が見られる「おいしい」映画祭です。すぐに視聴登録して、よりどりみどりの作品からお好きな作品、これまで見逃した作品を選んでお楽しみ下さい。初めて日本にお目見えする作品も多いですよ。

国際交流基金アジアセンターは東京国際映画祭と共催し、2022年1月21日(金)から2月3日(木)にかけて「CROSSCUT ASIA おいしい!オンライン映画祭」を実施します。
 「CROSSCUT ASIA」は2014年から2019年の6年間にわたり、TIFFの一部門として東南アジアの国、監督、テーマ等、さまざまな切り口でアジア映画の特集上映を行ってきました。このたび、オンラインで二部構成の特別編として復活し、「CROSSCUT ASIA 特別編「おいしい」アジア映画特集」部門と「CROSSCUT ASIA アンコール」部門として、計13プログラムを無料配信上映します。
 本映画祭関連企画「スペシャルメニュー」では、映画監督らのトーク、食にまつわるインタビュー等もお届けします。詳細は本映画祭公式サイト上にてお知らせします。ぜひ、お楽しみください。

 開催期間:2022年1月21日(金)10時から2月3日(木)23時59分(日本時間)まで
 字幕:日本語、英語 ※一部作品には東南アジアの複数言語の字幕が付きます。
 視聴:無料 ※一部作品は視聴対象国に制限があります。
 主催:国際交流基金アジアセンター、東京国際映画祭
 ※視聴登録開始は1月18日(火)12時(日本時間)から

2014.8.19@Singapore

さて、私が本日拝見したのは、シンガポールのエリック・クー監督が作った『ワンタンミー(Wanton Mee)』(2015)。中年の、というかシンガポールと同じ年(1965年生まれ)の料理評論家が、シンガポールのローカル・グルメを食べ歩き、お店の人にインタビューしていく、半分ドキュメンタリーのような作品です。でも、そこはエリック・クー監督、彼と年取った父親とを介して、シンガポールの歴史やら世代間の隔たりやらを描き、さらには彼の職場(多分新聞社)に入った新人記者の女性と彼とが、世代の違いを超えてわかり合う姿なども描いています。最後にある事実がわかってびっくりしますが、ホーカーズ・センター(フードコート)のおいしいお店が次々に登場し、それぞれに得意料理と家族ヒストリーが紹介されて、豊かなシンガポール文化をたっぷりと味わうことができます。最後に出てくるのがワンタン・ミー、つまり雲呑麺なのですが、それまでにラクサやバク・テー、インド系のフィッシュ・ヘッド・カレー、そして私の大好きなポピア(Popiah)も登場して、ああ、もう今すぐシンガポールに飛んで行きたいッ! となってしまいます。下は、インド映画の上映館があるショータワーにある店のポピアです。シンプルすぎる盛り付けですが、とってもおいしいんですよ。

2014.8.17@Sinngapore

とまあ、この映画をもう一度見て、お店の名前と料理名を書いておいて、今度シンガポールに行ったら絶対食べに行こう、と思ってしまったのでした。こんな風に楽しくて見応えのある作品が揃っているようです。もう一度、公式サイトのご案内をしておきますので、ぜひ、ご訪問下さいね。

<追記>本作の字幕翻訳者様:「Jalan Besar」の読み方は「ジャラン・ベサール」ではなくて「ジャラン・ブサール(大通り)」、「Bedok」の読み方は「ベドック」ではなくて「ブドック」です。「Peranakan」はちゃんと「プラナカン」になっていたのですが、マレー語の「e」には「u」音化するものがある、というのは落とし穴ですね。私もずっと「Bedok」を「ベドック」と呼んでいて、ある時シンガポール人の友人から「正しくは”ブドック”よ」と訂正されたのでした。ブドックにある映画館にインド映画を見に通ったのは1990年代後半で、今は街中のシネコンでもインド映画が上映されるようになったシンガポールですが、その頃ブドックに通ったお陰であの辺りにも詳しくなったのでした。

1998.4@Singapore


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