女声合唱団風は1999年に立ち上げて、2001年に第一回コンサートを開催。
私は別の合唱団に入っていて第一回は客席で聴いた。
この時のことは忘れられない。
客席の後方で聴いていて「ビュンビュンと声が飛んでくる」といった衝撃を覚えて
「私は客席で聴いている場合じゃない」と、そのコンサート後から練習に参加し
2016年までピアノ担当とコーラスで歌い続けた。
2002年と、2016年最後のコンサートにも歌った林光さんの「長くて短い六つの歌」
1.幾千年(茨木のり子詩) 2.キリストの顔(石川逸子詩) 3.春の土秋の土(新川和江詩)
4.声(吉原幸子詩) 5.降りつむ(永瀬清子詩) 6.時(とき) (イギリス伝承のなぞなぞ詩)
この中から2002年の録音の「幾千年」(茨木のり子詩)と「春の土秋の土」(新川和江詩)
「時(とき)(イギリス伝承のなぞなぞ詩)」を、またまた音楽ファイルで
you tubeにアップロードした。ピアノは私。
曲集の6曲め「時(とき)「イギリス伝承のなぞなぞ詩)
「この広い世界のあらゆるもの中で
いちばん長くていちばん短いもの いちばんはやくていちばんおそいもの
いくつにでも細く分けられて どんなにでも大きくひきのばされる
いちばん無視されて いちばんくやまれて
それなしでは何もできぬ
卑小なものをすべてのみつくし 偉大なものをすべて生かす」
曲集タイトル「長くて短い六つの歌」は、言わずもがなこの詩から取っている。
指揮者大森先生はこの時のできを
あまり納得しておられなかったように記憶しているが
それでもコーラスの響きは若くて透明感がある。
私のピアノは少し精彩さに欠けるかな。
伴奏法を大森先生からいっぱい教わって、あの頃から20年ほど経って
今だからこそわかることがたくさんあるほど、貴重な時間(とき)だった。