〜かたることばが歌になる風になる〜

『描写』の言葉「行為』の言葉『飾り』の言葉

高校3年間と大学4年間を、音楽科という同じ分野で学んだクラスメートの一部数人で、半年に1度ぐらいの間隔で女子会をしている。

7月初めに8人ほどが集まった。いつもピアノ科のえっちゃんが、大阪城そばのホテルの懐石料理を予約してくれる。人数が揃うと個室が使えて心置き無く喋ることができる。おばあちゃんたちだけど喋り方は高校生の時と同じ、気分も高校生。

今も高校の音楽科で声楽を教えているポンちゃんは、コンクールで賞を取る生徒をたくさん輩出した 、優秀指導者として表彰されたらしいことが同窓会報に載っていた。 私と同じように、ご主人の勤めていた会社のOB合唱団の伴奏で活躍しているあかまっちゃん。 ちょっと特異なのは、娘さんがグラビアアイドルをしているというモリちゃん。 関東住まいだった彼女は、数年前に何十年かぶりで関西に戻ってきた。 彼女から聞く芸能界の裏話は興味深く、やっぱり芸能界は特殊だと思わずにはおれない。

彼女の娘さんは政治家とも懇意らしくて、東日本大震災の原発事故直後の、国会議員の行動を聞かされて唖然とした。 俳優を輩出している小○家、家族全員が東京から離れた沖縄に1ヶ月ぐらい避難していたとか。東京をしばらく離れていた政治家は結構いたようだ。 モリちゃんもその時はすぐ娘を関西に呼び戻したそうだ。

第二次阿部内閣が再起動した。 世界で原爆投下されたただ一つの国日本で、今だに震災後の福島の原発の処理が進まない中、原発再稼働を推進しようとしている首相。

言語学者を祖父と父に持つ日本語の専門家が、「言葉には『描写』の言葉と『行為』の言葉がある。 政治の言葉は、約束するとか宣言するとかの『行為』の言葉。しかし首相は、言葉は『飾り』みたいなもので行為は別にやればいいと思ってるんじゃないか。 吉田茂や佐藤栄作らのころの政治家は、良し悪しは別にして、言葉に重みがあった。 小泉純一郎さんあたりから、白か黒かのデジタル的で単純なことばが増えた。わかりやすいけど薄いペンキを塗るような言葉遣いになってきている。 現首相はスパッスパッと勇ましい言葉で言い切るが、やっぱり言葉が軽い。 これは、社会全体が耳に快い言葉しか受け付けなくなってしまったということもある。」と言っている。

広島の原爆式典の首相の挨拶文が、昨年の原稿と一字一句同じだったことはネットの動画で見た。 言葉の重みを考えていないことの証だろう。 あの人のいわゆる「立て板に水」式に滑るように喋るのが気になっていた。 ペラペラ喋る感じが気になると思っていたことはこういうことだったのか。 快い言葉でしゃべっているその中身の本質をしっかり聞き取って、自分や子供たちの将来のために声をあげて行動していかないといけない。


活動を終了した「女声合唱団風」のこと、「コーラス花座」のこと、韓国ドラマ、中国ドラマなど色々。

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