祭ばやしが聞こえる

萩原健一


二十歳前後の時、ショーケンにどっぷりハマった

傷だらけの天使
前略おふくろ様
祭りばやしが聞こえる


グループサウンズの頃、女の子がワーキャー言っているのを、フンと鼻先で笑っていた
役者になってからのショーケンには食い入るように見ていた

憧れになった

個性と存在感

自分にはないものをすべて持っている気がした



イケメン流行りの当世に鉄槌をくらわせる、ショーケンみたいな奴出てこないかな・・