研修通信に書いた内容です。
前回の続きです。
ご批正ください。
1年生の最初の授業で配慮したこと(2)
8.教科書のページを板書する。
「教科書29ページを開きなさい」と指示をする。
LD(学習障害)が疑われる生徒には、
聴覚優位の生徒と視覚優位の生徒がいる。
教科書のページ数を板書することで、
視覚と聴覚両方から情報をインプットする。
(今回はワークシートにも教科書のページ数を
記載しておいた)
9.机間巡視をする
指示をしたら必ずやらせきる。
一年生のこの時期なら可能であろう。
教科書を開けていない生徒の方に近づいていく。
小さな声で「29ページ」と言って開かせる。
ここで目立たせるのは子どもの自尊心を傷つけることになる。
あくまで「低刺激」の指導を心がける。
できない生徒にべったりつくことも控えたい。
みんなの目の中で「この子はできない子」だと言って
いることになる。
プリントに書けていない生徒は、その部分を指で
トンと指で押さえる。
「短い指導を何回も」するほうが効果が高い。
個人指導をする場合は、全員が作業に熱中している
状態を作ってから行う。
子どもたちの自尊感情を高く保ってやることが優先される。
10.一問目は例示する
教科書を読みとり、プリントへ記入する問題である。
教科書を全員開いたが、どこを見たらいいのかわからない生徒がいる。
LD(学習障害)が疑われる生徒たちである。
一問目の答えは薄く書いておく。
文字をなぞらせ、教科書のどこに書いてあるのか確認してから
残りの問題をやらせた。
スタートをそろえること、助走をつけることで落ちこぼしを
作らない工夫である。
11.持ってこさせて丸をつける
書けた人から持ってこさせる。
○をつけるのは次のような意味がある。
・書けたかどうかの確認 【確認の法則】
・行動したことへのプラスの評価 【個別評定の法則】【激励の法則】
生徒の席で○をつけるより、持ってこさせた方がよい。
・他動気味の生徒は体を動かすことで気分転換でき、
その後の学習に落ち着いて取り組むことができる。
・みんなが先生のところへ持っていくことにより、
まだやっていない生徒があせる。
授業に「緊張感」が生まれる。
12.早い生徒は板書させる
○をつけた生徒は黒板に答えを書く。
早い生徒が退屈してしまうことを防ぐためである。
「空白禁止の原則」はここでも大事である。
また、少し遅れた生徒も、黒板の答えを参考にすることができる。
「全員が出来ること」で授業をスタートさせる。
「成功体験」を与えることが「意欲」を高める。
──────────────────────────────
これらのことをすべて授業開始5分以内に行っている。
これらの「教育技術」をマシンガンのように繰り出すことが、
全員を参加させる授業づくりのためには必要なのだと考えている。
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前回の続きです。
ご批正ください。
1年生の最初の授業で配慮したこと(2)
8.教科書のページを板書する。
「教科書29ページを開きなさい」と指示をする。
LD(学習障害)が疑われる生徒には、
聴覚優位の生徒と視覚優位の生徒がいる。
教科書のページ数を板書することで、
視覚と聴覚両方から情報をインプットする。
(今回はワークシートにも教科書のページ数を
記載しておいた)
9.机間巡視をする
指示をしたら必ずやらせきる。
一年生のこの時期なら可能であろう。
教科書を開けていない生徒の方に近づいていく。
小さな声で「29ページ」と言って開かせる。
ここで目立たせるのは子どもの自尊心を傷つけることになる。
あくまで「低刺激」の指導を心がける。
できない生徒にべったりつくことも控えたい。
みんなの目の中で「この子はできない子」だと言って
いることになる。
プリントに書けていない生徒は、その部分を指で
トンと指で押さえる。
「短い指導を何回も」するほうが効果が高い。
個人指導をする場合は、全員が作業に熱中している
状態を作ってから行う。
子どもたちの自尊感情を高く保ってやることが優先される。
10.一問目は例示する
教科書を読みとり、プリントへ記入する問題である。
教科書を全員開いたが、どこを見たらいいのかわからない生徒がいる。
LD(学習障害)が疑われる生徒たちである。
一問目の答えは薄く書いておく。
文字をなぞらせ、教科書のどこに書いてあるのか確認してから
残りの問題をやらせた。
スタートをそろえること、助走をつけることで落ちこぼしを
作らない工夫である。
11.持ってこさせて丸をつける
書けた人から持ってこさせる。
○をつけるのは次のような意味がある。
・書けたかどうかの確認 【確認の法則】
・行動したことへのプラスの評価 【個別評定の法則】【激励の法則】
生徒の席で○をつけるより、持ってこさせた方がよい。
・他動気味の生徒は体を動かすことで気分転換でき、
その後の学習に落ち着いて取り組むことができる。
・みんなが先生のところへ持っていくことにより、
まだやっていない生徒があせる。
授業に「緊張感」が生まれる。
12.早い生徒は板書させる
○をつけた生徒は黒板に答えを書く。
早い生徒が退屈してしまうことを防ぐためである。
「空白禁止の原則」はここでも大事である。
また、少し遅れた生徒も、黒板の答えを参考にすることができる。
「全員が出来ること」で授業をスタートさせる。
「成功体験」を与えることが「意欲」を高める。
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これらのことをすべて授業開始5分以内に行っている。
これらの「教育技術」をマシンガンのように繰り出すことが、
全員を参加させる授業づくりのためには必要なのだと考えている。
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