法則化中学・兵庫太子サークル

子どもにとって価値のある教育をしたい。兵庫県たつの市・太子町で活動している中学教師のサークルの活動記録です。

全員参加の授業づくり/研究授業/技術家庭科

2015年05月18日 | Weblog
1年生の授業・最初の15分を公開しました。

研修通信に書いた内容です。
ご批正ください。

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1年生の2時間目の授業を研究授業にします。
最初の15分を見ていただきたいと思います。
どんな部分に配慮しているかを書いておきますので、
ご意見いただければ幸いです。

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1.最初の作業指示、全員やらせる
 「プリントに日付・名前を書いたら起立」。
 全員起立は確認のために有効な方法である。
 ただしあまり多用しない方がよい。
 (生徒に負荷がかかる方法なので)
 最初に授業規律を習慣づけたいので、
 ここでは書けた者から起立させた。
 指示を聞いていない(名前を書いていない)
 生徒がいる。ADHD(注意欠陥)の可能性も
 あるので席と名前を記憶しておく。
 名前を書けた生徒が起立していく。
 全員書けた班から「ハンコ」を押す。
 先生には反抗しても、周囲の友だちには
 嫌われたくないと思うのが中学生である。
 集団の教育力を使って、やっていなかった生徒に
 プレッシャーがかけていく。
 直接対決はしない。こうやって指示を通していく。

 ハンコを押すことが「評価」である。
 言葉でもほめる。
 よい行動はほめて「強化」する。
 スタートをそろえること、助走をつけることで
 落ちこぼしを作らない工夫である。


2.視聴覚教材をどう活用するか
 視覚に訴える教材を準備した。
 最初にアニメ-ションがついているのは
 「フラッシュ」というソフトで作りました。
 動く部分を見せると「一目で理解できる」と思います。
 後半で使用するのは「スマートボード・ノートブック」と
 いうソフトで作りました。
 電子黒板(スマートボード)があれば、本領を発揮するソフトです。
 (また、研修会をしたいと思います)


3.机間巡視をする
 指示をしたら必ずやらせきる。
 一年生のこの時期なら可能であろう。
 記入していない生徒がいれば、近づいていき、
 その場所を指さす。ここで目立たせるのは子どもの
 「自尊心」を傷つけることになる。
 あくまで「低刺激」の指導を心がける。
 できない生徒にべったりつくことも控えたい。
 みんなの目の中で「この子はできない子」だと
 言っていることになる。
 「短い指導を何回も」するほうが効果が高い。
 個人指導をする場合は、全員が作業に熱中している状態を
 作ってから行う。
 子どもたちの自尊感情を高く保ってやることが優先される。

4.机間巡視をする
 特別な支援を要する生徒には「衝動性」の強い生徒が多い。
 面白そうな「テストピース」を渡したら、さわりたくなるのは
 当然である。さわってしまってから注意するのは避けたい。
 配布する前に「ルール」を確認しておく。
 以前「発達障害児の子役」を置いた「模擬授業」をしたことがある。
 ここの順番を間違ったので授業がクラッシュした。
 頭が真っ白になったがいい経験である。
 ぜひ取り入れたい研修である。

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