今日は仕事がお昼までだったから、世界堂に寄って、新しいマスキングインクや今度参加するグループ展のための木製パネルやスケッチブックを買って帰った。
午後の中途半端な時間は何をしたらいいのか分からなくなる。
とりあえず窓辺の座イスにちょこんと座って、少しだけ窓をあけたら気持ちのいい日差しと風が吹いてきた。
朝の嵐はおさまった。
今は石田千さんの「月と菓子パン」を読んでいる。
こんな文体になっているのは大いに石田さんのエッセイの雰囲気に影響されているからだと思う。
今参加している新谷雅弘さんが講師の「文学の挿絵を描く」
ワークショップはこの本で描いてみようともくろんでいるけど、どうなるか。
私の絵に対する新谷さんのアドバイスは
「この幻想的な雰囲気で具体的な情景を描いてみなさい」
というものだった。
なんとも的を得たアドバイスだった。
そして私が一番苦手なことをすっと見抜かれてしまった。
そう、そうなんです。
それが描けたらどんなにいいか。
だからこの本を選んでみた。
ほとんど主語のない、淡々と石田さんが見た情景が広がってるこの文章たちは、私の絵の訓練に最適。
昼下がり、ぼやっと読書しながら思った。