「島の竹の子を取りに行かないか?」と、三女の兄から声がかかった。休みでもあるし、ちょうどいい時期だ。“畑もどんなになっていることやら”と思い、出かけることにした。姉さんも時間が取れるからといって「お墓参りをかねて気分転換でも・・・といって」車に乗った。働き手を二名ゲット!!まず、お弁当を買って、お墓参りをして、畑に向かう途中から道が畑になっていた。そんなはずではなかったのに・・・・・・悪いことをするやつもいるもんだ。しかし、道を畑にしたところで何の役にも立たないではないか?
まあ、いいか!「この辺に車を停めて、少しだから歩こうか」と言って車を停め、竹の子取りの道具を出そうとバックドアを開けると鍬(くわ)がない。ノコと山ガマとナタを積んではいるが、鍬を忘れている。不覚。ノコと鎌では竹の子取りには似合わない。近くに叔父さんの小屋があるので、こっそりと鍬を担ぎ山に入った。20年も前は野菜畑だったのに、今は山が畑までおりてきて、畑が山になっている。あれ、竹の子がない!!四月の第二週目に入るともう遅いのかなあ?と考えながら竹林に入り込むと、ポツリポツリと竹の子を取った跡がある。
しまった「遅かったか」と思い、法面まで探してみるが見当たらない。よく見てみると竹の子を取った形跡が微妙に変化して違う。道が畑になった跡とよく似ている。畑仕事をしている叔父さんに聞いて見ると「イノシシがね」という、これは「イノシシが竹の子を掘った跡」「なるほど」掘り方が、竹の根っこに沿って掘られている。最近、島にはたくさんのイノシシがいるという。「異常に繁殖してね」とは言うものの橋を渡ってくるという。そういえば、イノシシは通行料がいらないのだ。昔は、わずかのイノシシが、島から島に泳いで渡っていたという。しかし、橋がついてからは生活水準が変わったのだ・・・・・・・・・!!
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