湖畔を少し回りこむと一対になった七重の塔が建つ手前に巨大な龍と巨大な虎の像が…大きな口をあけている。どちらも色合いが鮮やかで圧倒されてしまう。それにしても色彩感覚が素晴らしい。畔から池に向かって歩道桟橋が…右左右左…あれあれ、屈曲ターンが7ヶ所…七重の塔と7ヶ所の屈曲…奇数。中国では「8」の数字が好まれるのだが、ここは「7」。7・7・7とくれば日本では「ラッキー・開運」なのだが…?長さと幅と折れ曲がりの関係が不思議でもある。単純にデザインと考えれば……あまり深く考えまい!
「龍の口から入って虎の口から出る」それが龍虎の掟……となっているようだ!いやいや、そのような入り方をすれば、自分が過去に犯してきた全ての罪が帳消しになるのだという。なるほど、なるほど。簡単であって、その上“過去に犯してきた全ての罪”が消えるのだ。そうすることによって、全て善人になる。いいことではないか!では、まず龍の口から…近づくと吸い込まれそうな風が吹く…!龍の内部は空洞になっており、歩く場所は龍のようにくねり、階段もあり手摺もついている。
そして、壁面は……何年前なのか、何の時代なのかは分からないが、山水画の世界が色彩鮮やかに描かれ、ふくよかな人柄の人物は…鮮やかな衣をつけ雲の上(天)にいるようだ。中国独特な衣装なのだ。こんな世界があったのか…如来や菩薩の世界ではなく、天孫降臨時代でもない。ともすれば、空想の世界、願望の社会なのだろうか?しかし、聖徳太子が身に着けていた服に似ているなあ~!…色鮮やかだ…少し進むと緑色の龍も描かれている。
龍が天にいるということは、春から秋の間…武器のようなものを持っている人もいる!…武漢…そういえばこのような絵を描く人に会ってみたい気がする。絵を鑑賞しているだけで楽しくなり、いろいろな空想が浮かぶ。龍のしっぽから出たところが龍塔の中心だ。塔の中央には螺旋階段があり、階段部分の天井にも色鮮やかな模様が施されている。階段で龍塔に登ってみると「蓮池潭(リエンツータン)」全体が見渡せる。なかなかの景勝地であり、立派なお寺も4~5か所ある。また、池にせり出した寺院もある。
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