@Guitar & Music & China

日本・中国を中心とした主に音楽と楽器を紹介します(節操はありません(笑)楽器は主にGuitarです)

【アンドレス・セゴビア】《セゴビアの芸術》

2006-03-19 | 欧米音楽
Amazon.comより引用

20世紀最高のギター奏者であるセゴビアが、米デッカに残した録音の中から
選りすぐりの名演を収めた2枚組。
巨人セゴビアの幅広いレパートリーを満喫するには最適のアルバムだ。


毎度の事ながら、節操がなくてスミマセン(笑)
クラシック・ギター界の巨匠、アンドレス・セゴビアの2枚組CD《セゴビアの芸術》(The Art Of Segovia)です。
その生涯をウィキペディアより引用させて頂くと・・・

【アンドレス・セゴビア】(1893年2月21日~1987年6月3日)

4歳という若さでギターに触れる。
スペインでの最初の演奏は16歳のときで、それから数年後には、初めてプロの演奏家として
マドリッドで演奏会を行い、フランシスコ・タルレガによる編曲集と
セゴビア自身の編曲によるバッハ作品を演奏した。
家族からは自信をくじかれ、セゴビア自身もタルレガの多くの門人と比べて卑下していたが
一生を通じてギターについての研究を追い続けた。

セゴビアの演奏技巧は、タルレガやミゲル・リョベートとはかけ離れていた。
セゴビアは指の爪で弦をはじき、同時代の演奏家よりは鋭い響きをひき出した。
長らくクラシック・ギター演奏家たちは、どちらが最もすぐれた姿勢であるかを言い争ってきた。
現在では、爪ではじくのが主流となっているが、指ではじくやり方の簡便さや
そのようにして得られる響きの明るさを好む向きもある。

多くの傑出した音楽家は、ギターはクラシック音楽の演奏には使えないというので
セゴビアのギターがヨーロッパのクラシック音楽界から受け入れられないだろうと信じていた。
しかしながらセゴビアの卓越した演奏技巧と独特なタッチは、聴衆を驚嘆させた。
結果的に、ギターはもはや大衆音楽の楽器としてだけでなく
クラシック音楽の演奏にもふさわしいとみなされるようになったのである。

セゴビアは生涯を通じて進歩を続け、より多くの聴衆のために演奏するようになるにつれて
既存のギターでは、満足な音量が得られないため、大規模な演奏会場での演奏にとって
不十分であると実感するようになった。
これによってセゴビアは演奏技術の向上と、楽器の自然な音量の改善をもくろむようになる。

セゴビアは楽器製作者と協働して
こんにちクラシック・ギターとして知られるようなデザインを編み出した。
これは、より良い木材と、ナイロン弦の利用が特徴的である。
音響効果を改善するためにギターの形状も変更された。
この新型ギターは、それ以前に世界各地で使われてきたギターに比べて、より大きな音が出せるようになった。

1928年にアメリカ合衆国における演奏旅行の後、セゴビアはまもなく「ギター弾き」として有名になった。
セゴビアの演奏や芸術家としての姿勢はスペイン内外の作曲界に感銘を与え
20世紀に数多くのギター作品が作曲された。
とくに、直接セゴビアに作品を献呈した作曲家としては、ヴィラ=ロボスのほか
アルベール・ルーセルやマヌエル・ポンセ、カステルヌオーヴォ=テデスコらの名を挙げることができる。
セゴビア自身も、多くのクラシック音楽をギター用に編曲したり
タルレガらによるギター用の編曲を復活上演させたりした。

セゴビアは生涯にわたって多くの学生をかかえたが
中でも有名な門人はクリストファー・パークニングやジョン・ウィリアムズ
エリオット・フィスク、オスカー・ギリアらである。
これらの門人は、セゴビアの遺産を引き継ぎ、ギターの存在やレパートリー
認識を広げるために尽力している。

マドリッドにて心臓発作により他界。享年94歳であった。


とまぁ、現代クラシック・ギター界にはなくてはならない存在であったセゴビアですが
私のセゴビアとの出会いは、相当いい加減なものでした(笑)
後に一緒にバンドをやる事になる当時の知り合いが”ベネズェラ風ワルツ(ワルツ・クリオロ)”を
弾いているのを聴き、かっこよさに「なにそれ?」とたずねるとクラシックの曲との事。
なんでも「ロックギタリストの中でこの曲を弾ける人はいない」と聞いて楽譜を買い
必死でコピーしたそうです。
私は思わず楽譜を買いに走・・・らず「教えて!」と頼み込んで教えて貰いました(笑)
当時から努力しないで人に頼る性格でしたんで・・・(^_^;

で、弾き方を教えて貰い必死になって練習したのですが、その時点では原曲は聴いていませんでした。
後にその知り合いにレコードを借りたのですが、それが”セゴビア”でした。
ジャケ写を見ても爺さまで、とてもこんな曲を弾けるようには見えませんでした。
ですが、後年”村治佳織”のアルバム”CAVATINA”でこの曲と再開するのですが
テクニック的には、セゴビアを遥かに凌いでいるのに、何か物足りなさを感じました。
その時に、セゴビアの独特の”間”が味を出している、そう実感しました。

上手に弾ける事=上手い事だった頃と比べると、私も少しは進化したようで
(やっと人間に近づいて来た?)
同じ曲を弾くクラシックにおいて、有名無名を左右するのがその人の持つ”味”なんだなと
つくづく思った、晩年の私でした・・・って、まだ死んどらんがな!(笑)
ご覧になって頂いている方も、一度有名なギタリストの演奏を聴いて見て下さい。
目から鱗・・・かも知れませんよ?

【セゴビアの芸術】
(2CD)

【Disc1】
01.アルハンブラの想い出(タレガ)
02.アラビア風奇想曲(タレガ)
03.マリエータ(マズルカ)(タレガ)
04.ロス・ピーノスのロマンセ(トローバ)
05.マドローニョス(トローバ)
06.セレナータ・ブルレスカ(トローバ)
07.モーツァルトの「魔笛」の主題による変奏曲op.9(ソル)
08.ドビュッシーの墓への讃歌(ファリャ)
09.主題,変奏曲と終曲(ポンセ)
10.カンシオン・メキシカーナ第10番(ポンセ/セゴビア)
11.セビリャーナ(トゥリーナ)
12.サラバンド(ロドリーゴ)
13.悪魔の奇想曲(カステルヌオーヴォ=テデスコ)
14.セゴビアの名によるトナディーリャ(カステルヌオーヴォ=テデスコ)
15.前奏曲第1番ホ短調(ヴィラ=ロボス)
16.前奏曲第3番イ短調(ヴィラ=ロボス)
17.ギタレオ(ペドレル)
18.セゴビアop.29(ルーセル)

【Disc2】
01.歌「わたしの嘆きに」(ダウランド)
02.蛙のガリアード(今別れねばならぬ)(ダウランド)
03.ハープシコード組曲第4番ニ短調~サラバンド(ヘンデル)
04.無伴奏チェロ組曲第1番BWV1007~プレリュード(J.S.バッハ)
05.無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番BWV1002~ブーレ(J.S.バッハ)
06.無伴奏チェロ組曲第3番BWV1009~クーラント(J.S.バッハ)
07.無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番BWV1006~ロンド風ガヴォット(J.S.バッハ)
08.アリアとコレンテ(フレスコバルディ)
09.ソナタ ホ短調(L.352)(スカルラッティ)
10.「新クラヴサン曲集」~メヌエット(ラモー)
11.アンダンティーノ・ヴァリアート(ポンセ/パガニーニ)
12.前奏曲op.28-7(ショパン)
13.弦楽四重奏曲第1番op.12~カンツォネッタ(メンデルスゾーン)
14.プレリュード(フランク)
15.アレグレット(フランク)
16.組曲「展覧会の絵」~古城(ムソルグスキー)
17.「抒情小曲集」第4巻~メロディop.47-3(グリーグ)
18.「前奏曲集」第1巻~亜麻色の髪の乙女(ドビュッシー)
19.プレリュードop.16-4(スクリャービン)
20.レイェンダ(アルベニス)
21.グラナダのサンブラ(アルベニス)
22.光なき練習曲(セゴビア)
23.ある貴紳のための幻想曲~たいまつの踊り(ロドリーゴ)


セゴビアの芸術
セゴビア(アンドレス), タルレガ, トルロバ
ユニバーサルクラシック

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