@Guitar & Music & China

日本・中国を中心とした主に音楽と楽器を紹介します(節操はありません(笑)楽器は主にGuitarです)

【Gary Moore(ゲイリー・ムーア)】Corridors Of Power(CD)(日本盤)

2010-04-26 | 欧米音楽
 
Amazon.co.jpより引用

永遠のギター・ヒーロー、ゲイリー・ムーアの`82年発表のヴァージン・レーベル移籍第1弾アルバム。
ハード・ロック路線を全開にして人気が爆発した名作。日本盤初のボーナス・トラック収録にて。


...まぁアルバム的にはこの内容で良いんですけど...今の人は良く知りませんよね?“Gary Moore(ゲイリー・ムーア)”なんて。
自分の中での二大ギタリスト(普通三大ギタリストなんでしょうけどもう一人は曖昧です(笑))の一人で
(もう一人は“Neal Schon(ニール・ショーン)”)生意気にも軽く経歴なんぞを書いて見ます。
但し、生い立ち等は全然知りませんので省きます(笑)



【Gary Moore(ゲイリー・ムーア)】※一部Wikiを引用させて頂きます。
 
15歳の時に“SKID ROW(スキッド・ロウ)”(アメリカのHMバンドに非ず)に加入。
ビデオ“Emerald Aisles(エメラルド・アイルス)”でのインタビューによれば、最初にギターを手にしたのは10歳の時。
最初に買ってもらったギターにヘビー・ゲージが張られていた為、毎日指の強化に没頭する。
初めて人のギターを持った時に、その弦の柔らかさから人の3倍くらいの速さで弾けたとの事。

他のギタリストに自分のギターを貸した所「どうしてこんなゴッついギターが弾けるんだ?」と不思議がられたが
当人はそれが当たり前の物だと思っていたと言う。
なお、Wikiには「ブルースへの転向」と言う項目があるが、"SKID ROW”は元々ブルースバンドであり
当時のGaryのヒーローはクラプトンやベックと言った白人ブルースギタリストであった事を付け加えておく。

2枚のアルバムを発表後、“SKID ROW”を脱退し、自身のバンド“Gary Noore Band”を結成し
アルバムを発表するも、セールスが不振だった事もあり1枚で消滅。
当時のゲイリーはギターに対して貪欲であり、色々な事を吸収する為に様々なジャンルの音楽に挑戦。
その良い例が、フュージョンバンドの“Colosseum II(コロシアム II))への加入である。

様々なスタイルのギターに挑戦する為に次々と加入・脱退を繰り返すゲイリーは
世間では「ギター・クレイジー」と呼んでいるが、私としては日本で言う「○○バカ」と一緒で
「ギターに対して愚直な程一途」と好意的に解釈している。

その後、盟友“Phil Lynott(フィル・ライノット)”のバンド“Thin Lizzy(シン・リジィ)”への参加・脱退
個人名義のアルバム発表(有名な物では“Back On The Streets”)や、横の繋がりの強いUKで
他のアーティストのアルバムやライブ等に単発的に参加後、伝説のバンド“G-Force(ジーフォース)”を結成し
ファーストアルバム“G-FORCE”を発表したが、レコーディングでは最高だったはずのメンバーが
ライブでは散々だった事に憤りを感じ、アルバム1枚のみで解散した。

当時所属していたレコード会社と“G-FORCE”の解散で契約問題に発展し暫くの間活動の制限を余儀なくされる。
しかし、その才能に目を付けた“Virgin Records”が仲介に入り、多額の違約金を支払う事で合意。
晴れて自由の身となったゲイリーは“Virgin Records”へ移籍。
第一弾として“Corridors Of Power(当時の邦題:大いなる野望)”を発表。
予てより日本でも噂になっていたギタリストのアルバム発売で日本中のロックファンが熱狂した。

レコーディングメンバーは、はイアン・ペイス(Ds),ニール・マーレイ(B),ドン・エイリー(Kb)と言う豪華な顔触れで
エクスペンシヴ・バンド(もっともメンバーのギャラが高いバンド)と揶揄されるも完成度は非常に高く
多分に日本人の感性に合った楽曲が多かった事も有り、ロック全盛期だった日本で予想を超えるセールスを記録した。
当初はボーカルを起用したが、歌に納得せず自身が歌う事になったと言う逸話もある。

しかし(これは初期の“Scorpions(スコーピオンズ)”にも当てはまるが)日本での熱狂ぶりとは裏腹に
巨大マーケットであるアメリカでは苦戦、成功はブルースへの回帰までお預けとなる。


その後“Victims Of The Future(当時の邦題:炎の舞)”“Run For Cover(ラン・フォー・カバー)”と立て続けに発表。
このような“Thin Lizzy(シン・リジィ)”頃からのHR路線に対し、前出の“Emerald Aisles(エメラルド・アイルス)”で
ゲイリー自信が“もし僕が平和な国に生まれていたならば、もっとメロウでポップな音楽をやっていたと思う”と回想している。
(ちなみにゲイリー・ムーアは、現在も不紛争の絶えない北アイルランドのベルファストの出身で
未だ機関銃を持った兵士や装甲車が、街中に常駐している地区でもある。)

ライブでのメンバーとして安定したのは2作目の発表前後のようで、ボーカリストが歌うと言う事を
年頭に置いて作った楽曲は、ゲイリー自信としてはライブ時に喉がヘタる音域であり
2作目の楽曲制作にも携わった、元UFOの“Neil Carter(ニール・カーター)”がVo,G.Kbとして参加。
ライブでは、広域部分を“Neil Carter”が担当している(声質が若干似ている)

Bに“Bob Daisley(ボブ・ディズリー)”Dsに“Paul Thompson(ポール・トンプソン)”が加入し
このメンバーで、自身の出身地“ベルファスト”での凱旋公演を果たす。
その模様が前出の“Emerald Aisles(エメラルド・アイルス)”にドキュメント風ライブとして収録・発売されている。
(現在は廃盤状態で、DVD発売もない模様)


移籍後4作目に従来の路線から紛争の絶えない故郷への念からか、アイルランド音楽を元にした楽曲を収録したアルバム
“Wild Frontier(ワイルド・フロンティア)”を発表、純然たるHR路線からの変更に日本での人気は
徐々に下降線を辿って行く事となる。
ちなみに、このアルバムに収録されている“Crying in the Shadows”は、ゲイリーが日本側より依頼を受け
本田美奈子に提供した楽曲(愛の十字架)で、セルフカバーとして収録されている。

この後、HR路線最後のアルバム“After The War(アフター・ザ・ウォー)”を発表した際
タイトルチューンでもある“After The War”のギターソロが“Run For Cover”に収録された
“Phil Lynott”との共作“Out in the Fields”のソロと酷似していた事にショックを受け
「俺は進歩していないじゃないか!」と言う思いから、今まで築き上げた物全てを投げ打って
原点回帰を決意、ギター少年だった頃好きだったブルースのアルバム制作に着手する。


そして、今までのキャリアの集大成とも言えるアルバム“Still Got The Blues(スティル・ゴット・ザ・ブルース)”を発表。
HRやフュージョンの要素を取り入れたこのブルースアルバムは、エレクトリックブルース史上空前の大ヒットを記録。
今まで成し得なかったアメリカでの大ヒットをも記録し、皮肉にも全米進出の足掛かり的アルバムとなる。
生音が当たり前のブルースの世界で、バリバリのディストーションと早弾きで
今までブルースに興味のなかった層まで取り込み、自信最高のセールスを記録する。

その後、何作かブルースアルバムを発表した後現代風音楽にチャレンジするもあっさり失敗。
ブルースに立ち返り現在に至る。

なお、補足として自身初となるソロアルバム“Back On The Streets(バック・オン・ザ・ストリート)”に
収録されている、フィル・ライノットとの共作“Parisienne Walkways(邦題:パリの散歩道)”は
音楽を知らない人でも、1度は聴いた事のあるであろう名曲で、数々のBGMとして使われている。
しかし特にストリップで多く使われる事は、余り知られていない。




...長くなりましたが(笑)以上が主な経歴です、ほぼリアルタイムで見て来たのですが
多少省いた部分もありますし、勘違いもあるかとは思いますがお許しを m(u_u)m

と言う訳で、一時期日本でギターキッズに大人気だった“Gary Moore(ゲイリー・ムーア)”の
ソロ契約としては初となるアルバム(で良いんだよなぁ?)“Corridors Of Power(当時の邦題:大いなる野望)”です。
元々持ってはいたんですが“デジタルリマスター盤”として発売されていたので衝動的に買いました。
私自身、初めて買ったゲイリーのアルバムでありゲイリーにハマったアルバムでもあります。

当時は、驚異の早弾きギタリストとして注目を集めましたが、ドッコイゲイリーの持ち味は
バラード等のメロディアスな旋律であると言うのは、聴いた人誰もが思う事だと思います。
前出の“Emerald Aisles(エメラルド・アイルス)”で、ニール・カーターも言っていましたが
「泣かせるも笑わせるも思いのまま」と言っていますが、まさにその通りだと思います。

当時この人が世に知られるまでは、小節に合った早弾きを出来る人はロックでは皆無と言っていい状況でした。
(今でこそイングヴェイ等多数の早弾きギタリストがいますが)
そしてこれは今でも変わらないと思いますが、今の早弾きギタリストのように指の動きだけで弾くのではなく
少年時代に硬い弦で練習したせいか、肘を支点にアタックの強い早弾きをするのはこの人くらいでしょう。

また作曲の才能も突出した物を持っていますが...惜しむらくは顔がゴッついです。
特に最近のゲイリーは、年齢のせいでしわも増え「フランケン?」と言った感じになってます(笑)
まぁブルース畑に行ってるゲイリーには、容姿は関係ないですけど。

このアルバムは、今聴いても古さを感じさせない名盤でありHR全体を通しても名盤と言えると思います。
まぁ飽くまでも個人的感想、ひいては日本人的感性の中での事でもありますけど(アメリカじゃ撃沈したし(笑))
3や6などはカバーなんですが、ちゃんとゲイリー節になっています。
アレンジ能力にも長けていたの良く分かります。

最近はこう言う聴かせるギタリストがいなくなったせいか、全然洋楽を聴いていません。
歌うように聴かせるギタリストはもう生まれない時代になっちゃったんですかね?


ちなみにですが、今でも“Parisienne Walkways”のLiveVerが入っているアルバムは買ってしまいます。
今回はどんな感じで弾いてるんだろう?と思いながら...もう一度名曲の数々をLiveで演って欲しいですね。
今でも、お約束として“Parisienne Walkways”は弾いてるみたいですが...




【Don't Take Me for a Loser】



【Corridors Of Power】
(CD)

01.Don't Take Me for a Loser
02.Always Gonna Love You
03.Wishing Well
04.Gonna Break My Heart Again
05.Falling in Love With You
06.End of the World
07.Rockin' Every Night
08.Cold Hearted
09.I Can't Wait Until Tomorrow
[Bonus Track]
10.Falling in Love With You(Remix)
11.Falling in Love With You(Remix/Instrumental)
12.Love Cann Make a Fool Of You

※09までがオリジナル収録曲です


コリドーズ・オブ・パワー
ゲイリー・ムーア
EMIミュージック・ジャパン

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