その日の出来事

その日に観て聴いて感じたことの忘備録

プレイヤー

2017-09-01 23:07:00 | 観劇
森ノ宮ピロティホール

プレイヤー、最後まで着地点の見えない舞台
だった。
疑いながらも呑まれて唆されて我知らず信じて
ゆく、その過程が巧みに描かれていた。
外から見てると明らかに騙されてるのに、と
同僚の有馬と演出補佐が良心の役割だったのに…
何処からが、そして何処までが現実で稽古なのか
その境界が分からなくなってくる。
一見理路整然として饒舌な言葉の集合は、
怖くて不気味だ。こちら側に居る人間としては。
プレイヤー、二重構造のいづれにも存在する。
舞台では時枝が、現実ではじわじわと染み出す
演出家とプロデューサーが恐い。
生の舞台は良いなぁと改めて知る濃密な時間
を過ごした。