その日の出来事

その日に観て聴いて感じたことの忘備録

もとの黙阿弥

2015-09-06 22:18:33 | 観劇
大阪松竹座

片岡愛之助主演
井上ひさしの舞台を久しぶりに観た。やはり台詞のテンポと韻の踏み方が面白い、そして最後にほろりではなく今作は切なかった。
親が勝手に決めた縁談に納得のいかないふたりは各々の書生と女中と入れ替わり、
見合い中に人となりを観察しようと目論む。
紆余曲折を経て好意を持ったふたりは互いの入れ替わりに気付き、現実に戻る覚悟を問われる。
現実ってどんな状況にあろうともままならぬもあり、切ない。貧乏は勿論のこと、お金が有っても身分が高くても。
見ないように感じないようにして日々暮らしてはいてもそれは常に付いてくるんだよね…
負けたくはないけど勝てるものでもない、だったら仲良くはしないけど付かず離れずで付き合っていくしか
ないのかなぁ
と考えてみたりする(^_^;)

番頭さんの大沢健くん、といえばレムスなんだよねーとか懐かしいことを思い出したのでしたw