大した会話はなく
というより
会話にはならないまま
ワタシと息子は帰宅した
翌朝
父から電話だ
昨夜会ったばかりで
何?
「どうしたん?」
父は、女性と長男と次女の4人で
駅にいるという
長崎ハウステンボスに
家族旅行へ行くのだと
新幹線で行ったとしても
5時間くらいかかるだろうに
昨夜はそんな話なんて聞かなかったけど
あれこれ話すより、急ぎの様
「すまんが、家へ行ってくれんかね、奥さんが吸うた煙草の火の始末が心配なんぢゃ」
ということで、
見に行って欲しいというわけだ
父もどうやら、
急いで出かけたらしく
駅に着いてから、心配になったんだとか
禁煙して
1番良かったのは
火の心配がいらなくなったことだ
と言っていた父なのに
また火の心配をする生活を送るなんて
言わないけど
全く始末が悪い
と思いながら
実家へ
火の始末の確認をしに
向かった
ダイニングテーブルの上に置かれた
深めな小さな器に
盛り上がった吸い殻
その上にちょこんと蓋がのっかってるものがひとつ
応接間にも
来客用の
ガラス製の大きな灰皿に
吸い殻が入っているのだけれど
長男は20代前半で煙草は吸わない
次女はまだ18.19歳だろうから
これは全部
女性が吸った煙草かと
ちょっと驚いた
それに
家族旅行?って
急すぎぢゃない?
つづく