スロバキア、タトラ山脈の麓より

スロバキア人の夫と2人の娘と私の生活
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スロバキアで就職とブランド

2016-11-20 | ひとりごと
Slovakia, full of surprise.今週マルツェルが私に言った言葉です。

今週マルツェルと現在近所に建設中の新築マンションを見に行ってきました。残念ながら今建設しているものは完売しているそうで、2018年完成予定のマンションの予約ならできるとのこと。私たちはできればすぐにでも引っ越したかったので「もう少し考えます」と言って帰ろうとしたところ、帰り際に不動産会社の社長さんが私に「英語ができるのならうちで働かないか」と言いました。それも1日4時間勤務で良いとのこと。とても魅力的ですが、あまりに突然の申し出だったため私も即答できず、家に帰って考えてからお返事しますとその場を後にしました。今月からサクルカが幼稚園に行き始めたとは言えすぐに風邪をひきまだ2日しか行っていませんし、しばらくはこの調子でしょっちゅう幼稚園をお休みするでしょうから、家族の(特に義父の)の助けも借りないとだめですし。

それにしても、ちょうどそろそろ就職活動、社会復帰準備をしないとだめだなといくつかすることを考えていたところすごいタイミングです。私もこんなチャンスは滅多にないので是非してみたい、マルツェルはもちろん、義父母も賛成してくれこの申し出を受けたい旨伝え、金曜日の面接が決まりました。なんせもう専業主婦歴6~7年、1年中ジーンズにTシャツで過ごしているのでまず面接に着て行く服がない!クローゼットをひっくり返して大探しし、自分の、そしてマルツェルのダメ出しが何回か出た後なんとか服は決まりました。それから特に用意するようには言われませんでしたが、あった方が良いに越したことはないので履歴書を用意しました。これまた何も書くことがありません。日本の履歴書のように決まった用紙、項目がないので(市販の履歴書はありません)、書くことのない項目は省き、書けるものだけを書きます。マルツェルに「A4一枚にもならないよ・・・」と泣き言を言いながら(ちなみに参考に見せてもらったマルツェルのドイツ語履歴書は3ページぎっしり書いてあります)、趣味を入れて、フォントを大きくしてなんとか1ページに。それに大学の卒業証明書を添えて準備を整えました。

こんなときに限ってこういうことは起こるんですよね。面接前夜の11時、さぁ履歴書を保存して寝ようかなと思ったところで、寝ていたサクルカが咳きこんでもどしてしまいました。汚れてしまったサクルカの髪の毛を洗って乾かし、着替えさせ、枕や布団、シーツ一式を取り換え、咳でなかなか眠れないサクルカをようやく寝かしつけてベッドに入ったのが1時半。朝は昨夜の汚れたシーツ等を洗い、ちょうど有休を取っていたマルツェルがネルカを幼稚園に、サクルカを病院に連れて行ってくれ、私はこれからこんな生活になるんだろうなぁと先行き不安な気持ちで面接に向かいました。

さて、海外で就職されている方には常識かと思いますが、面接のおおよその内容は日本と同じです。その人のスキルや知識を確認したり、既婚であれば家族構成を聞かれたり、日本のように自分の長所・短所を言わされたりもするそうです。ただ違うのはこちらって給与やそのほかの条件は会社側が提示するのではなく、自分で交渉するんですよね。自分の給与を自分で提示する。自己評価の低い私にはなかなか勇気のいることでした。安過ぎず、欲張り過ぎず、妥当かなと考えた希望の給与を提示し、交渉成立。勤務日、勤務時間も話し合い、晴れて来週月曜日からの出社が決まりました。月曜日には契約書と私のパソコンと携帯が準備されているんだそうです。もう随分長いこと会社勤めをしていないので、それこそ以前長い専業主婦から仕事に復帰した母が言っていました「コピー機も扱えないのよ」、私もきっとそうです。きちんと仕事できるかドキドキです。

「働かないか」と声をかけていただいてから何度も頭に浮かぶのは先人の築いてくれたJAPANというブランド。ただ英語を話せるだけの人材ならばスロバキア人で済むはずのところ、わざわざ私に声をかけてくださったのにはそれなりのイメージと期待があってのことだとしか思えません。それは私が日本人だということ。Made in Japanの品質の高さ、最先端技術、そして日本人の礼儀正しさ、信頼、安心感、彼がどんなイメージを私にもって採用してくれたのかはわかりませんが、先人の築いてくれた日本というブランド名に感謝するとともに、汚すことないよう精いっぱい頑張らないとと思います。

それにしてもマンション購入を考え見に行ったところで、マンションではなく仕事を見つけて帰って来る。。。Slovakia, full of surpriseです。

さて、今日の話題と全く関係がないのですがこちらが先日予告したネルカの誕生日ケーキ。
かばんとブレスレットと指輪、もちろん全部食べられます。

義母のお父さんはケーキ職人、義母ももともとケーキを焼くのは得意でしたが、それにしても素人のものとは思えませんよね。
マジパンでこのようなデコレーションケーキを作るようになったのはネルカが生まれてから。毎回腕を上げ、最近は親戚や知人に頼まれることもあります。仕事をしながらこんなケーキを用意してくれるのだから本当に頭があがりません。指輪はマジパン、かばんはスポンジケーキではなく、ポン菓子をマシュマロで固めたものだったので、指輪とかばんは記念にとっておくことにしました。捨てるのが申し訳なくて毎回飾りを取っているのですが、その内それだけで写真集でもできそうです。

4 Comments

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Kunikoさん (chihirko)
2016-12-02 03:18:45
スロバキア流、なかなか突っ込みどころ満載です。
でもこれで給料もらえるならまぁいいやと突っこまず言われた通りにしています。
初めは結構心配したのですが少しずつ慣れつつあります。良い経験になりそうです。
コメントありがとうございました!
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がんばれ! (Kuniko)
2016-11-28 21:04:51
あちらにも書いてしまいましたが、スロバキア流で働いたことがないので、興味津々です。

私の場合、役所や銀行に行くだけで、「経験値」を積んでいるような、ゲーム感覚で、スロバキアの生活をしているかも?
リセットができない分、なんでも石橋を叩いて渡らなきゃいけないものね。

そうそう、若いうちはいろいろな経験をたくさんしてください!まだまだ、若いからなんでも跳ね返せるよ!!



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Kunikoさん (chihirko)
2016-11-22 23:45:16
ありがとうございます!
給与は本当にこちらの給与なので大したことないんですけど、でもせっかく巡ってきたチャンス、良い経験につながればと思ってしてみることにしました。
でも、やっぱり契約、初出勤、若干のサプライズありでスロバキア流な感じがします。
早くもテンションが下がってしまいましたが、とにかくこれも経験、少し頑張ってみようと思います。
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おめでとう! (Kuniko)
2016-11-22 17:19:24
Chihirkoさん!!すごいね。再就職おめでとう!!このスロバキアで仕事を探すのも一苦労(給与面との折り合いが難しい)なのに、すごいよ!!

育児との両立も大変だけど、家族の協力が得られる環境があればこそだものね。義ご両親には感謝しかないわ、私も。

Chihirkoさんは、以前もスロバキアの土壌で仕事をしていたのだもの、すぐにカンも戻ってくるでしょう。

とにかく、健康に気をつけて、頑張ってね!!
応戦してます!
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