着心地のいい子でいるか姿見の中の胸から透けてゆく初夏
冷たさを感じるくらい吸い込んだ息がまさかと刺す胸の奥
胸は凪ぎ細かな波の予感さえ無かった今朝のメイルボックス
内深く焔を飼って危なげな永久凍土か幸薄き胸
ぷっくりとふくらみ水は流れ落ち胸いちめんに染む初期消火