気ままに一筆

心に引っかかった居心地が悪い出来事や、心の隅で湧き上がってくる日本の風習への思いを感じるままにつぶやいています。

ACP:(檀家)お墓ってなぁに

2024-01-21 15:01:25 | 日記
 都会に出てきた人は、祖父母や親の生活する家を実家、故郷、田舎と言う。
そして、実家には仏壇があって、昔からお寺の檀家になっている。
しかし、寺の宗派が何なのか、なぜ寺の檀家になったのか、説明できる人は少ない。
檀家とは、本来、仏教宗派の庇護者、後ろ盾になる事を表していた。
江戸時代にキリスト教を禁止する宗教統制政策により、特定の寺院の檀家になる事を強制し、
寺院にキリシタンでない証明として出身地、生年月日、氏名等を記載した「寺請証文」を発行させた。
信仰とはかけ離れた村の統治をお寺の責任とした。
 明治になり宗教統制政策は廃止されたが、お寺の定めたお盆・お彼岸・お正月・回忌法要は祖先の崇拝行事として残った。

 昭和、平成、令和と時代が進み、仏壇を持たずに都会に移り住み家庭を創った人達は、
実家のおじいさん、おばあさん、自分の両親達が他界し、
お葬式は、村の親族が「貴方の家は、●●宗だから菩提寺は、●●寺」と
都会人になった子供は、村のシキタリの流れのまま
お寺との繋がりも、檀家の意味も、解らず、葬儀がすすみ終わらせる。

都会の葬式は、葬儀社に頼み、面識のない僧侶が戒名を付けて、お経を唱える。
仏教の教えも、宗派の意味も分からない葬儀社が進行する葬儀。

「葬式仏教」とある大学の教授が表現した。

霊園という墓地が、仏壇を持たない都会人の注目を浴び、各々墓を建て、自分の墓とし、田舎のお寺とも疎遠になった。

家単位の「檀家」と言う言葉は、「死語」になってゆく。

一人暮らしが多くなっている現在、自分の死後の処理を考えなければならない時代になってきた。






 















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