気ままに一筆

心に引っかかった居心地が悪い出来事や、心の隅で湧き上がってくる日本の風習への思いを感じるままにつぶやいています。

ACP:お墓ってなぁに

2024-01-14 20:13:56 | 日記

私は、東京生まれの東京育ち。両親も祖母達も東京の同じ区内に住んでいた。だたら、故郷・田舎がない。地方から都会に出て来て、働く事に疲れたと故郷に帰れる人に対して羨望に近いノスタルジーを持っている。祖母の家も両親の家も借家だったので、すでに取り壊されマンションになり実家の面影もない。昔馴染みの知り合いもいない。ふと、私はお一人様なんだと思う。

小学生のころ、お盆は祖母に連れられお墓まいりをした。祖母が他界し、長男夫婦が他界し、一つの墓に骨壺が後何個入れられるかとなった時、墓石の建て替えに協力をした者に墓の権利が有ると、次男が主張し管理すると言い出す。
末っ子の父が30代で他界した時は、祖母や長男夫婦が存命だったので、菩提寺の墓が誰の物といった問題は起こらなかった。
長男夫婦の他界と共に実家というものは消滅し、母は、●●家の墓に入っていた父の骨を引き取り、
自分と夫の墓を建て菩提寺の檀家となった。
菩提寺の●●家の墓へは、連絡を取り合って墓参りに集まることもなくなった。

現在、私は叔母(母の妹)の墓を守っている。
叔母は曹洞宗。母は日蓮宗。そして、私は仏教の事等勉強をした事もない無宗教。
江戸時代の檀家制度ではありえない。

現在の埋葬法では、火葬して骨を埋めることの定めはあるが、宗教の定めは何もない。

私が死んだら、私は何処へ行くのだろう。
                            
                           

ACP:わたしとフレイル

2023-12-10 21:24:46 | 日記


奥歯が抜けた。堅い煎餅をバリバリかみ砕いた結果の出来事である。
歯が1本抜けただけだから、何の影響もないと思っていた。
現に体に不調は感じなかった。
ある日、横断歩道の真ん中ぐらいまで渡った時、信号が点滅、急ごうと足に力を入れた。
その途端、大腿四頭筋に痛みが走った。ガクッと足がなえて走れない。
ギョ。どうした。筋力が退化している。
歯がぬけると、体がガタガタになると聞いていたが、、、、、
こんなにイキなり。
フレイル、、、、? ショック。

ACP:
 まだ最期の時の事など考えない。
 まだ、やりたいことがある。行きたい場所がある。
 ジャァどうする。体力の強化
 早足で歩く。ストレッチ。慌てて検索する。
 フレイル。まだまだあなたと一緒になりたくない。






ACP: 明治生まれ

2023-12-09 17:32:12 | 日記


平成4年3月、明治生まれの祖母が他界した。あれから30年を越える。
「明治生まれの女は、今の人とは違うんだから」が口癖だった。
明治時代、士族の家に生まれ、女学校へ通い、銀行に勤めた経験が祖母のプライドだったのだろう。

日本が、高齢社会に進み始めた昭和50年代。
高齢者の福祉対策に区役所が敬老の日のお祝い会を開催した。
招待された祖母は、「お婆さん」と自分の事を呼んだ職員に
「私は、あなたのお婆さんではありません。〇〇さんと呼びなさい。」と答えて、
その場の雰囲気を台無しにした。

現在、〇〇さんと呼ぶのが常識である。

平成4年3月その日まで、祖母は一人暮らしをしていた。
食事の用意をして、好きな野球チームの新聞記事を読む。
炬燵に入りテレビを見ながら転寝をしていると思えた。
何時呼吸を止めたのか、、、わからない。
その時を静かに、これが私と眠っている様だった。
人は必ず死を迎える。
祖母は、望んだとおりの最期を迎えたのだろうか。

もし、
今、生きていたら、、、、。
ACPの話をしたら、、、。
意思決定支援の説明をしたら、、。
祖母は、どんな思いを話してくれただろうか。
話しておきたかった事。やりたかった事。
今でも、聞きたいと思う。









坂下門から乾門へ

2023-12-01 11:01:49 | 日記
坂下門から乾門へ

11月30日、風はなく朝冷え込んだ空気がまだ残っていて、気持ちが良い。松の木々の中に一本。背の低いカエデが赤い。太陽の陽があたる透き通った赤。やっぱりまだ秋だ。乾門の黒と街路樹のイチョウの黄色、空の青。今年は黄色が清々しい。1時間半の散歩。

ACP:初めの一歩➀

2023-11-27 22:58:50 | 日記
ACP(アドバンス・ケア・プランニング)は、意思決定支援と訳します。末期がん・心疾患等の最終段階の医療を、患者本人が、どんな治療を望むかを、本人の決断能力が十分な時に医療関係者や家族等の人達に伝え、本人の意思を尊重する治療を行うことを目的としたものです。
 仮に、あなたが病気になり治療方針を決めなければならなくなった時に、医師とあなたの家族が、あなたの最期治療の方針を決めてしまったとしたら、あなたは納得できますか。もしものその時に家族は、あなたの意思を確かめなかったことに後悔や、あなたへの心残りはないでしょうか。

◇約7割が人生の最期を自宅で迎えたいと希望。
     身近な親族等へ約6割の人が、そのことを話していない。


一般的な日本人が、答えている調査結果があります。

ACPは、病気を発症した後で考えるものだと思っていませんか、いえ、もっと手前の健康な時に人生観や死生観を明確にし、今の自分やこれから先の生き方についてやれる事ややりたい事のプランをたてることで前向きな生活を送る目標を持つことです。
そして、あなたと、あなたの身近な人達とが、お互いの意思を伝え合い理解し共有するのがACPです。
ACPは、何時からでも始められます。一度決めた事を何回でも決め直せます。
ゆっくりと自分の人生を見つめてみませんか。



 
最後まで、お読みいただきありがとうございました。


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次回は、ACPの考え方をお話したいと思います。