栃木発「ちゃりあん」ブログ

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日光けっこう! 中禅寺湖一周26キロを歩きました ④ 梵天岩付近 2012.08.26

2012年09月01日 21時42分57秒 | 日記
人間は「メリハリ」というものが必要だ。

コンパクトにインパクトある表現。。。

CМなんて、たった15秒の世界だ。


ブログも同じ。


細かいことも大切であるが


コンパクトであることも、また大切。


だんだん終わりが見えてこないブログになりつつある自身に不安を感じながらも


ブログの長さくらい、きつかったことを


わかっていただけると幸いです。


26キロなんて

僕には遠いとは思はない。


けれど

いままでで最強の区間であったことを

この連載で表現したいと思う。



11時19分。

下がっては上る。

その先に歩きにくい岩々。


もうこの繰り返し。




時折、思い出したように木の手すりが整備されていたりする。

でも

これが安心だったりする。



木の陰から

砂浜に人がいることが確認できた。

・・・やった

ようやく人に会える。


精神的に追い詰められつつあった孤独感に

また解放される瞬間が

やってきた。

けれど・・・


声を出せば届く距離でも

僕の位置から砂浜に降り立つことはできなかった。


崖。


砂浜の彼らは湖からやってきた。

だから

僕の場所からは

彼らには会うことができないのだ。


なんとなくがっかりして

体が重くのしかかってきたけれど

進むしか

僕にはできなかった。



11時24分。

千手ヶ浜がなかなか近づかない。

気持ちばかりあせり始めた。





梵字岩。


むろん、湖面は木に遮られ

その正体をここからは見ることはできなかった。



ふと気づく。

この植物の葉が多くなった、って。



湖面はずっとこんな感じで見られず。

なので

ストレスがたまる。


ヒトもいない

クマはいつご対面するかわからない。

そして

湖は見えず、同じ風景の繰り返し・・・


カエデの葉が多いので

ここは秋の紅葉期が

きっと綺麗なことだろうと想像する。


でも


そのイメージがわかないくらい

疲労は増していた。



気が付くとセミが鳴きはじめていた。

エリアによって

植物も生態も

いくらか違うようだ。



これは抹茶のロールケーキ?

はたま抹茶の五家宝?

※五家宝・・・埼玉県の銘菓



枯れた沢の上流をじっとながめた。

この先にクマさんは生息しているのだろうか・・・



段差のある木道。

どうも歩きにくい。

歩幅にあわないので

僕はカニのように「横歩き」しながら進んだ。



早くも黄葉した葉が散り始めている。

はやくも秋。

かくも冬支度のはじまりか。



西側に来たせいか

湖から横風が強くなびく。


涼しいを通り越えて

体温を奪ってゆく感じ。


ときおり体がふらつく。



あら、また上り・・・



右下は7~8メートルくらいの崖。

1人があるけるだけの歩幅の道。

転がったらアウトです。



ロープをつたって

岩を越えます。

もう

ロープも役に立たないくらい

ごつごつしています。




いま来た道を振り返ります。

実はロープが右に曲がっている個所の

ちょうど岩に隠れたあたりに

1つの花束が手向けられていました。


僕も両手を地面に置いて、両足を浮かしながらゆっくり置いたくらいの難所。


きっと崖下に足を滑らせて滑落したのでしょう。


見たくないものを


見てしまいました。


あってはならないことが


ここでも起きていたのです。



僕は急に無言になりました。


写真を撮ることも少なくなり


足早に進んでいるようでした。



11時59分。

俵石。

ここにたどり着く手前で

僕は右足を滑らせ

お尻が一瞬浮き

尻と後頭部が地面をたたきつける転倒をしました。


幸い両手を先についたので

頭は左後頭部をかすった程度でしたが


先ほどの花束を見て

変なイメージを連想してしまったことが

焦りの原因であることはわかりました。


梵天岩を過ぎてから

土が湿ってきました。

石はすべりやすく


もう一回、足をスリップさせてしまいました。


気をつけなくてはなりません。




千手ヶ浜まで2キロを切りました。

けど

その2キロは近くに感じません。

単純、30分は歩かなくてはならないのですから。



いろんな意味で生きた心地がしませんでした。


けれど


僕には無事にゴールにたどり着く責務があります。


ちょっと楽しい、という余裕はないけれど


人に会いたくて

おいしいお昼が食べたくて・・・


待ってろよ

千手ヶ浜!

つづく




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