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栃木発「ちゃりあん」ブログ

「知らない」ことを「もっと知りたい」に変えるチカラ。
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日光けっこう! 中禅寺湖一周26キロを歩きました ⑤ 千手堂付近 2012.08.26

2012年09月02日 21時05分23秒 | 日記
僕は歩くにあたって、事前の下調べを必ず行う。

先人が残したブログとか

観光協会のパンフレットから。


たいていのコースはパンフレットを参考にするが

中禅寺湖一周。。。


なかなか特殊なコースであるらしく

事前に入手っすることができなかった。

そこで

ブログをかたっぱしから参考にした。


「竜頭の滝をスタートに反時計回り」

「立木観音をスタートに時計回り」・・・

距離は

21キロ、25キロ、26キロ・・・

トレランで4時間

歩くと約8時間・・・


スタート地点は駐車場の確保から妥当とされる場所。

たいていの方の意見は

「後半、苦しいときにバスで逃げられる」という理由で

立木観音スタートを支持する方が多く、僕も参考。

時間は標準の時速4キロで休憩込みの約8時間。

距離は人によりまちまちだったが、最長距離を想定して26キロを支持。


そして・・・

「やや上り下りはあるものの、標高差はあまりない」という記事。

これを鵜呑みにした僕が悪かった。。。



12時10分。

また上り。

思ったより足は早く悲鳴を上げていた。

しかし、立ち止まるほどではないのでランチタイムまで我慢する。



千手ヶ浜までのこり1.1キロ。

もう人に会えると思えばペースは自然と軽やかになる。

あとそれでも25分程度は歩くことになるだろうが。



クマは遭遇していない。

だが

会ってみたかったのがニホンカモシカ。


けれど

いまは動物に対応できる心の余裕はなかったので

看板だけで満足する。



森の間にぽっかりと青空がのぞく。

アウトドア真っ最中であるが

「ほんとうに外に出た」という感覚。

達成感に似た

満足感。



広い砂浜に出た。

きっと千手ヶ浜の南端の可能性がある。

ヒトの声は聞こえないが

ヒトがすぐ近くにいるような錯覚を覚える。


プライベートビーチみたい。


しばしうっとり。



12時19分。

千手堂跡。

建物があったであろう敷地らしいスペースはあったが

その名残らしきものは見当たらなかった。




とにかく透き通った川を渡る。

白い砂浜に溶け込んでしまう透明感。



久々に会話ができる人に会えた(笑)

すれ違うご夫婦。

これから、僕が歩いてきた道をすすむようです。

同じ「中禅寺湖一周歩き」の方です。



西側、つまり「横から」男体山を眺める。

ほんとうに富士山のように美しい形である。



ヒトが多く集まる砂浜に近いこともあって

ゆるやかな道を湖畔沿いに歩きます。

とても安心です。



突然現れた無数の柵。

これはいったい?



実はニホンカモシカから植物を食い荒らされないように守る柵、だそうです。

確かに樹木の樹皮が剥がされているものが多く見受けられましたっけ。


ニホンカモシカ。

会わなくいいです。



山の天気は変化が早い。

男体山上空の雲も刻一刻と変化をしている。


高層の雲が左から流れていて

男体山でぶつかった上昇気流に邪魔されて

さらに上空でグルグル回転している様子がおわかりであろうか。


ひょっとしたら天気が悪くなる。

いままで雨には打たれていない。

ゴールまで無事このままで進むことはできるでありましょうか・・・



砂浜ではベンチでランチや昼寝をされるグループにいくつもあった。

僕は

桟橋に立ち

湖の奥に目をやった。

なんじゃ?


これが「梵天岩」であろうか?

晴れていると肉眼でもちーさくわかる。


あの奥の森の中を

さっきまで

僕は歩いていたのだ。



12時35分。

予定より35分遅れてお昼ご飯。


ちょうど

「仙人庵」の入口に小さな無料休憩場があったので

そこをお借りする。



トイレはないが

奥のポットから温かいコーヒーが無料で提供される。

※無人なのでもちろんセルフ※


僕はリュックからおにぎりを取り出しほおばる。


イスに座ると両足が重く痛い。

さらに両ひざも、痛い。

マッサージはもはや効かない。

けど


なんとかごまかして歩かなくてはならない。

リタイアという言葉は。。。ない。



12時52分。

今市から「お散歩」にきたご夫婦を見送って僕も出発。

ちなみに

今市からのご夫婦は

「夏の暑い時期は中禅寺湖まであがってきて涼みに来る」とのこと。

たった30分の移動で気温が10度も違うのである。

毎日「いろは坂」を往復しても

それが楽、ということだった。


すこし湖畔を歩いて帰られるとのこと。


「お気をつけて」と励まされ

いざ出発。



「おとじろうばし」という吊り橋。

新しい。そして揺れない(笑)



歩いている姿は「影」にて。



ようやく半分。

ここまで来ればあとは平ら・・・という声を多く聞いた。

すこしはペースが上がるだろうか。



深緑の樹木よりも圧巻だった「モフモフ」。

コケよりもびっしり。



「マルバダケフキ」らしき黄色の花の群生。



13時04分。

千手ヶ浜には多くの人がいた。

いままでの孤立感がまったく別世界のよう。


一人で砂浜というのがオサレかどうかはわからないが

せっかくなので

湖水をさわってみた。

冷たい。


某オリンピック選手ではないが

「チョー気持ちいい」

最適の言葉である。



お子さんが記念撮影。

ここ千手ヶ浜には

バスで来ることができる。

だから

ここだけ人が多いのである。


あの山道を歩くのは

酷、というものだ。




もう大丈夫。

ヒトについて歩こう。


そう思うと

疲れはどっと増してきた。


膝も足も痛い。


休憩が長すぎたのか


コンディションは最悪だ。


でも


僕は


あきらめない。


決して


あきらめない。


続く


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