碧泉流

Hekisen-ryu 中国山東省青島発祥の中国茶道の流派です

中国茶の世界~トレンドの源は・・・

2015-06-23 22:32:55 | 青島本部
お茶博覧会やお茶市場を見てまわると
この世界の流行が見て取れます。

そして、昨年は博覧会でしかお目にかかれなかった物が、
今年に入って身近な市場にも流れてきている事に気が付きました。
それが、日本のアンティーク帯です。

おそらく、これらはテーブルセンターに使用すると思われます。

やはり日本の織物は一際目を引く美しさです。

他にも、博覧会場では、備前焼に似た土物の茶器や


天目釉の茶器が多く、
流行りである事に気づくのに時間はかかりません。


天目茶碗はもともと中国福建省の窯で作られていましたが、
現存する実物は3,4個と言われ、そのすべては日本にあります。

現代の科学をもってしても当時の製法は解明されておらず、日本の陶芸家と研究者によって
再現方法を探っている段階です。

そして、その再現方法を中国が逆輸入する形で
現在の中国茶の世界の流行となっているわけです。

陶器も同じく、日本の焼き物に大いに刺激されて
中国茶席に新風を吹かせています。

中国と日本。文化が行ったり来たりしながら
時代が進む関係性を垣間見ることができます。

そして、この大国の大切な文化であるお茶の世界が
そのトレンドの源を日本に求めているところに
日本人としての誇りを感じ、うれしくなります。

泉翠


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