かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

メッセージの本当の意味

2005年03月06日 | 今日こんなことが
夕べ当直していて、哀しい夢を見た。
禁煙したはずの友人が、くわえタバコで出てきたのだ。
その友人というのは、一人だけじゃなく、気づくと違う友人の顔にチェンジしていて、その彼がまたくわえタバコをしているのだ・・・。
私は夢の中では窮地に追いやられていて、友人たちは私をヘルプしてくれているのだが、そんなことはもうどうでもよくなって、『なんでー?!また吸っちゃってるのー?』と泣いて、泣いて、そして目が覚めた・・・というわけ。

こういう夢は実は初めてではない。
「私のよく見る夢」にランクインしている。
昨日は煙草を特集したある男性雑誌をみていたからかもしれない。
映画の喫煙シーンや喫煙関連グッズをファッショナブルに見せ、喫煙を文化として崇めるタイプの特集。
タバコ販売戦略というものは、「百害あって一利なしのタバコを、いかに魅力的に見せて売りつけるか」なわけで、その点、学ぶべきことが多く、敵ながらあっぱれと思うことも多い。

しかし、タバコの本当の姿を知っている者であれば、『なるほどそういう戦略で来るわけね』となることも、なーんも知らない子供(年齢が低いという意味ではなく、タバコに関しての正しい情報に疎いという点で子供であること)が見れば、まんまと罠にかかってしまうわけだ。

雑誌の中で、喫煙姿がカッコイイとのことで紹介されていた故松田優作と故スティーブ・マックイーン。
しかし彼らが私たちに遺したメッセージは決して「喫煙はカッコイイ」ではない。
彼らがタバコを吸ったために膀胱癌や肺癌になって亡くなっていることを、彼らのためにも是非知ってもらいたい。

ユルブリンナーという俳優は、死ぬ間際に、「私はタバコを吸ったために肺癌でもうすぐ死ぬが、(子供たちよ)君たちは決してタバコを吸ってはいけない!」というビデオメッセージを遺してくれている。

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1 コメント

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2005-03-06 14:40:19
結構、リアルな夢ですね。

私は、いつもぐっすりで夢は覚えていないんですよ。

以前、夢をコントロールできるようになる番組を見て特訓したこともあったけど(爆)



スティーブ・マックイーンの話が出てきたので、コメントしたくなりました。

私は、小学生の時からのファンで、彼が癌で亡くなった時も、子供ながらに「癌って怖い病気だ」なんて思ってました。



最後の「ハンター」1980年作は、癌と戦いながらの遺作となったんですよね。



タバコが余計憎くなってしまいました~



私のマックイーンを返してくれ~
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