Eが飼っているフレンチブルドッグのGrisu。
Eが来日中はドッグホテルではなく、オーストリアの実家へ。
庭つきの家は広く、「ドイツに帰りたくないって言いそうだよね」とEと冗談を言い合うほど、私同様、とてものびのびとすごさせてもらった。
オーストリアもドイツも、家の敷地の外はすぐに森や野原なので、日本のように散歩のときにウンチ用のバッグを持ち歩く必要がない。
GrisuはドイツではオシッコはWohnung(アパートメント)の敷地内の草むらで、ウンチはそこから数メートル歩いた先の森の木陰の草むらでするように、子どもの時にきちんとしつけられている。
ヨーロッパの飼い犬たちは、日本よりも社会に好意的に受け入れられている気がした。
犬は家族であり、子供をしつけるのと同じように、犬もきちんとしつけられているからなのだと思う。
GrisuはEU内を移動するために、自分のパスポートを持っており、そこにはかかりつけ獣医師の署名とともにワクチン接種歴が明記され、埋め込みチップの内容も転記されている。
日本では介助犬でさえ入店お断りのところが多いが、ドイツはそうではない。
「店内飲食禁止」などのように、犬猫の入店を遠慮してほしい時だけ、わかるようにステッカーが貼られているそうである。
壊れ物も置いてあるようなインテリアショップでも、犬の入店はOK。
店側はもしものときに備え、保険に入っているのだそう。
この店には、店の入り口付近に犬用の水とおやつまで設置されてあった。
オーストリアからドイツへ帰るときに、プラハへ立ち寄り、ドナウ川そばのレストランで昼食をとった。
もちろんGrisuも一緒。
テーブルに案内されるやいなや、すぐにウェイターがGrisu用の飲み水を持ってきてくれて、私たちはゆっくりと食事をすることができた。
初めてプラハを訪れたのは何年も前。
あのときは同僚のHちゃんと振袖を着て、ダニエル・ハーディング指揮のミラノスカラ座管弦楽団の演奏をドボルジャークホールで聴いたのだった。
アスファルトが熱くなっていなければ、3人一緒に街の散策をもっと楽しむことができたのになあと思うと残念であった。
ドボルジャークホールとGrisu
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