クリスマス休暇に初めてドイツを訪れた時、Eのクラインガルテンを見に行った。
夏にはここでバーベキューを!と楽しみにしていた。
けれど、今回の休暇の半分はオーストリアにいたし、Eは6月末に来日して、その後およそ1か月間ドイツを留守にしていたことになり、帰ってみたら草がボーボー伸び放題で、二日がかりで草刈りを行うのがやっとだった。
実はドイツのクラインガルテンは法律でいろいろと決まりごとがあり、毎年検査官がやってきて、法律を遵守している状態かどうかを調査するのだという。
基本的にクラインガルテンは、家、草花を育てる場所、野菜や果物を育てる場所の3区域により成り立っているものであると決められている。
たとえ花好きでも、庭全部を勝手に花で埋め尽くすことはできず、必ず食べられるものを育てていなければならないのだそうである。
もちろん、伸びすぎた枝葉はきちんと刈り取ったり剪定していないと、検査官に厳しく注意される。
そういうところは、いかにもドイツって感じがする(笑)
Eの庭にはリンゴの木が1本あり、ベリーなども生えているが、野菜畑はない。
「毎年検査の時は、仕事が忙しくて・・・土が悪いのか、野菜はなかなか育たなくて・・・すみませんねえ・・・って言ってごまかしているんだよね」とEは笑っていたが、電動草刈り機を使っても大変な広さだし、小屋も来日前に掃除をしたと言っていたが、あちこちにクモの巣が張っていて、手入れ不足な印象は明らかだった。
バラ好きなEは、いろいろな種類のバラを植えていたけれど、この地域のクラインガルテンは岩盤からなる丘にあり、土壌がバラには合わないのか、なかなかうまく育たないのだと言っていた。
しかし、こういう庭造りは、かなり時間と労力をかけないといけないのではないかと思う。
「以前は庭いじりが楽しかったけれど、いまは負担に感じることのほうが多い」
今回、ふたりで話し合った結果、いったんこの庭は手放すことになった。
購入している小屋を含め、クラインガルテン管理局が新しい借主を探してくれるのだそうで、間違いなくすぐに借り手はみつかるそうだ。
退職後はドイツでガーデニングをするのもいいかもなあと思っていた。
実は、自宅を2週間留守にしたら、ベランダのグリーンがほぼ全滅した。
水を張っていたバスタブはカビだらけになり、掃除がめちゃくちゃ大変だった(!)
ステイホームをきっかけに増やしてきたベランダの植木達。
けれど、これをきっかけに、今後の生活スタイルにあった緑たちとのつきあいかたを、改めて考えなければいけないと思っている。
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