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かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

これからの方向

2025年05月20日 | がん治療
発表会での「生徒メッセージ」を書きながら、いろいろ考えた。
これからのこと。

若いころに持っていた仕事に関しての野心は、もうほとんどない。
医者としては十分働いたし、充分社会に貢献してきたと思っている。

数年前から、今の職場では私のキャリアを十分生かさせてもらえないという気持ちに苛まれてきた。
いわゆるガラスの天井っていうやつ。

たかがひとつの病院のなかで、役職がつく、つかないなんてことは出世だとは思わないが、ガラスの天井があるっていうことを意識させられることは、ひじょーにモヤモヤとした感情を生み出したし、プライドを大いに傷つけられたという気がしている。

けれど、他人を変えることはできないので、自分が変わる以外、ストレスから自分を守るすべはないのだ・・・と思わざるを得ない。

昨日の定期チェックで、肝機能が若干異常を示していることがわかった。
おそらく抗がん剤の影響。

4クール内服したところ。
ほかに今のところ副作用はない。
肝庇護剤が追加された。

のみ忘れないように、配薬ボックスを使っていてよかった。
https://item.rakuten.co.jp/livingut/4973228170250/
ボックスは満杯状態。

院長職でもある主治医に「いつ退職するか、検討しはじめています」と一発ジャブを入れておいた。

「そうだね。この病気で仕事を休む必要はないけど、自分の人生だからね」

つまり、もう傷病休暇はあげないよ、という意味なのだと受け取ったぜ。

勤続25年だそうである。
ご褒美は(たった)3日間の特別休暇。
実にしょっぱい職場である。


窓辺のミントが、いっせいに外に向かって伸びている。
日当たりがよい窓辺であるが、彼らはもっと日光が欲しいのだ。
本能に素直に従う植物のほうが、人間よりもよっぽど賢いと思う。




コメント
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