テノールで

小・中学校の頃は、音楽の時間に歌をうたうのが苦痛だった。

音楽は好きだったし、成績もよかったし、ずっと器楽クラブや吹奏楽部で活躍していたのに、歌は苦手だった。

母のお腹のなかにいる時、へその緒が首を絞めていたからだ、というのが父の考察。

子供の頃から女の子にしては声が低く、「女声パート」はうたえなかった。

３大テノールがブームになった時、パバロッティたちと一緒に口ずさんでみたら、楽しくうたえることに気づいた。

そうか、わたしの声はテノール声域なのだ。

今年、第９合唱団に入団した。

テノールで!