CELLOLOGUE

チェロローグへようこそ! 万年初心者のひとり語り、音楽や身の回りのよしなしごとを気ままに綴っています。

増尾城址公園再訪-廢城散歩圖譜 その弐

2014年04月12日 | ぼくのとうかつヒストリア
 今日は限りなく(笑)天気が良いし、最近、廃城にご無沙汰なので、千葉県柏市にある増尾城址公園に出かけた。ここは以前にも来たことがあるのであるが、当時は歴史にも廃城にも全く興味がなく、単に緑を求めてのことだった。再訪も新緑の(というよりも芽吹きか)よい季節。本当に廃城巡り日和とでも言っても過言ではない申し分のない探訪であった。

 さて、ジープからニコンD7100と機材(というほどのことはないけれど)を下し、城内、いや園内を散歩。城としての規模は大したことはないけれども、この辺りでは大きい部類に入るだろう。道路や住宅で断ち切られてはいるけれど、よく保存、整備されている、幸福な部類に入る廃城なのだ。

 この城の由来などは文書がなく分らないそうだ。この地域の支配者の城のひとつであろうと推定されているのだがはっきりはしていない、と看板の説明書きにあった。城址のメインになる副郭と呼ばれる場所に立てば、家が5,6軒は建ちそうな広さがあって、それなりの戦闘要員、防御力を持っていたのだろうと想像できる。その周囲は土塁に囲まれている(写真1)。


写真1 増尾城の副郭部分右側に土塁が巡る。芽吹いた葉の色が目に染みる。当時の植物相はどうだったのか、と余計な想像をする(笑)。

 カメラを担いでその下に降りると、土塁の急斜面が迫る(写真2)。この斜面を登るのは辛そうだ。その下は、恐らく当時は水面だったのではないだろうか。岬の突端の防御施設というイメージ。現在は学校が建っていたりして、500年前の風景は想像することが難しい。面的な地理、経済、政治を考えないと当時のことは理解しえない、と思う。


写真2 副郭の土塁を下から見る。傾斜は結構きつい。

 さて、初心者の廃城ビジターである私にはそれ以上のことは分らない。中世史の入り口でうろうろするばかりであるけれども、こういった実物の歴史に触れられることは想像力を刺激され面白い。カメラを友に過去を想像しながら散歩することは楽しく、ついつい時間が経つのを忘れてしまう。D7100も調子がよく、レンズもそれなりに写って、これまた気持ちがいい。このカメラを買ってよかったのかも知れない(笑)。

(訪城ノート)
 整備状況 〇、保存状況 〇、アクセス 〇、WC 〇、駐車場 〇

 (今回は前回の逆井城を壱として弐としました。廃城シリーズは途切れ途切れに続くのではないかと思われます(笑))

【廢城散歩圖譜シリーズ・バックナンバー】
  その壱、風雲逆井城(茨城県坂東市)
  その参、花輪城址公園(千葉県流山市)
  その四、雨と夏草の臼井城址(千葉県佐倉市)


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