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チェロローグ + へようこそ! 万年初心者のひとり語り、音楽や身の回りのよしなしごとを気ままに綴っています。

風雲!逆井城-廢城散歩圖譜 その壱

2013年04月27日 | ぼくのとうかつヒストリア
  
 ゴールデン・ウィーク初日の今日は茨城県坂東市にある逆井(さかさい)城跡公園に行ってきました。定年後の夢である、ジープによる廃城巡りの予行練習として、規模や再現物のありようなど恰好な城跡なので、以前から「入城」を目論んでいたのでした。用意周到、レジャーでなく学術調査、物見遊山ではなくフィールド・ワークであります(笑)。

 ということで、ジープの10年前の怪しいカーナビに目的地を設定し(笑)、いざ、出陣となりました。幸い、渋滞らしい渋滞もなく昼ごろには目的地に到着。人影もほとんどない城跡で、復元された二層櫓(天守閣のように見える建物)に登ったり、空堀を観察したり、さらに筑波山を眺めたりとゆっくりと過ごしました。と、言いたいところですが、折からの強風に吹き飛ばされそうになることもしばしば。何しろ、周囲は真っ平ら。遠慮会釈なく強風が平城に襲ってきます。風雲渦巻く?訪城になりました。



 逆井城(1590年に廃城、飯沼城とも)は、中世の城郭としてはよく復元、整備されていて、最初の訪城としては本当によい教材になりました。一見、映画のセットのようなあっさりとした感じですが、シンボル的な二層櫓や井楼矢倉(せいろうやぐら)などが復元されている他、同時代の建物も移築されていて、当時を偲べるようになっています。私的には、このような木造建築が好ましいし、遺構しかない廃城としては保存の在り方としてひとつのモデルになるのではないかと思っています。



 恐らく、当時は周囲は沼に囲まれた天然の要塞であったと思われます。江戸時代の干拓で沼は水路然となっていますが、500年前は現在よりもずっと「水浸し」の環境であったように思われます。そのような中で、再現された櫓は、現代の目から見ると、フィールド・アスレチックのように見えてしまうのですが、当時の軍事的目的や周囲を威圧するためには十分であったのではないでしょうか。

 これからも、他の廃城を見て歩き、少しづつ見る目を養っていければと考えています。

 (訪城ノート)
 整備状況 〇、保存状況 〇、アクセス 〇、WC ◎、駐車場 ◎
 走行距離 約98km、燃費5.5km/l

 (タイトルの写真は、入り口付近からの逆井城の風景。沼に囲まれていた当時はこんな形であったとのでは、と想像して撮った1枚。文章中の写真は、堀の様子と二層櫓内部から見た井楼矢倉。下は二層櫓と対峙するジープ(笑))


 【廢城散歩圖譜シリーズ】
  その壱、風雲逆井城(茨城県坂東市)
  その弐、増尾城址再訪(千葉県柏市)
  その参、花輪城址公園(千葉県流山市)
  その四、雨と夏草の臼井城址(千葉県佐倉市)
     (以下、折りに触れアップの予定。記事は、改善のため、予告なくこっそり修正されることがあります)


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