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チェロローグへようこそ! 万年初心者のひとり語り、音楽や身の回りのよしなしごとを気ままに綴っています。

バッハターラー

2008年09月14日 | その日その日
バッハのトマス教会の向かいのカントラーというカフェで売っているバッハターラー。ターラーは通貨単位でバッハに限らずベートーベンなどの伝記などにも登場するのでご存知の方も多いだろう。銀貨だから高額な貨幣だっただろう。それにバッハの名前を付け売り出したわけだ(説明によれば1999年にバッハ2000に先行して発売されたらしい)。表面にバッハの顔(まずそう(笑)),周囲には「名代ライプチッヒ・バッハターラー:洋菓子・喫茶・お食事処・カントラー謹製:クセになるおいしさ(一部誤訳かも)」とある。



中身はチョコレート菓子である。まあ,モーツァルトのチョコ・ボールと大同小異だろうが,さすがはターラーというだけあって重量感があってよい。中身はバタークリームやらコーヒー豆その他が入ってバッハらしくポリフォニックな味に仕上がっている(笑)。制作意図は頷ける(笑)。まあ,全体にはライプチッヒ名物・バッハ饅頭というところ。貧乏だったバッハには皮肉。もっと貧乏になってしまったアンナ・マグダレーナにとっては気の毒としか言いようのないお菓子だが。。。

そう言えば,ライプチッヒ・レポートの最後に,私のバッハ探求は新たに始まったばかりと書いてしまったが尚早だったような気がしてきた。実はまだまだ今回の訪問の整理がついていない(仕事は完全に終わっているので念のため(笑))。ドレスデン,ライプチッヒ,ベルリンでの体験がまだ未整理のまま頭の中に浮遊している状態だ。これらに折り合いをつけて,しまうものはしまい,捨てるものは捨て去らなければならないのだが,今は混沌としている。結論はまだ先だ。
仕事のようにさっさと片付けられないもの,それが旅の良いところかも知れぬ。

今日は十五夜。チョコに気を取られてお団子を食べそこなったな(笑)。。。

4 コメント

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バッハ饅頭! (carmel)
2008-09-18 00:19:33
うわ~。美味しそう!紅茶やコーヒーが合いそうですね!大きそうに見えますが、3個位いけそう。

バッハも今になって自分の顔写真が載ってるチョコなんて想像もつかなかったでしょうね。自分の顔が何十世紀先にお菓子にくっついてたら微妙な感じですね…。良いことです。
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たしかに。。。 (isis)
2008-09-19 00:09:31
Carmelさん,

たしかに,翻案すれば「ライプチッヒ名物,バッハ饅頭」(笑)。。。直径5センチくらいでしょうか。この手としては「大物」です(笑)。森永のチョコ・パイ(知ってる?)の2割縮小版で大人の味バージョンみたいな(爆)。。。

その通りです。3個と言わず5個くらいいけますよ。
ターラーといえばドル(ダラー)の語源になったくらいの銀貨ですから,貧乏だったバッハからは大変な皮肉。当時,著作権があったらバッハ及びその妻はどれだけ助かったことか,と思います。

サービス残業は当たり前,合唱隊の訓練や教育,葬式や結婚式にかり出され,名ばかり楽長の身分,その上低賃金ときてはほんとうにやり切れなかっただろうと思いますが,それだからこそ偉大な作品が生まれたのかなとも思います。厳しいけれど,この教会とトマス学校の中でバッハが生きて死んだという事実が身近に感じられました。お土産の感想ですが(笑)。。。
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芸術家とは (carmel)
2008-09-20 01:49:53
森永チョコパイ大好きです。
こちらでよく似たようなお菓子が売ってます。クリームがマシュマロに代わっているチョコパイです。慣れるとまぁまぁですが、クリームが入ってる方が食べたという充実感?ありますね。

今日、仕事でSingapore内の博物館・美術館巡り(下見)をしてきました。Singapore Art Museum(SAM)には東南アジアで活躍された画家(近代作品)のコレクションが展示されていますが、中には画家の名前の下に「~2006年」と表示され、ガイドさんによれば、当時は非常に貧しく、絵にする材料も土と米、泥など。(黒い仏舎が作品)一生を終えてから作品の価値が見出された、と言っておられました。どの時代も、殆どの芸術家は自分の作品の評価を知らず、それがTシャツにプリントされてたり、饅頭になってたり、見ることも、その恩恵を受けて豊かに生活出来なかった、という事実、その絵を目の前にして悲しく思いました。

うーん、ちょっと沢山の思いが交錯してしまいましたが、色んな事を思う良い日となりました。。。(語りきれないです)
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芸術家の生涯 (isis)
2008-09-20 23:08:27
Carmelさん,コメントありがとうございます。

チョコパイ。私は只今自己規制中です(笑)。マシュマロ・ヴァージョン,食べてみたい(笑)。

仕事で美術館巡りですか,いいなあ。
死後,価値が認められる芸術家は多いですね。いや,生前から有名でお金持ちの人は稀ですね。有名になった途端,芸が荒れて忘れられる。死んでから忘れられる。
バッハも豊かになっていたら作品の内容はどうなっていたでしょうか。少なくともアンナ・マグダレーナは惨めな亡くなり方をしなくて済んだかも知れません。ベートーベンよりも先にプロ作曲家として独立,オペラを書いて金儲け。。。それは無理(笑)。

でも,250年も前の作品が何かを語りかけてくるという不思議さ。。。
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