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チェロローグへようこそ! 万年初心者のひとり語り、音楽や身の回りのよしなしごとを気ままに綴っています。

『すすむ千葉県』の頃

2023年08月30日 | ぼくのとうかつヒストリア
今年は、千葉県の誕生150周年ということで、県内でイベントや関連行事が行われていて、マスコットキャラクターのチーバくんも大忙しのようです。
チーバくんの口吻部辺りに住んでいる身としては常磐線や水戸街道が走っていることもあって、上野方面や茨城方面が守備範囲となり、千葉県全体を見るのは稀です。
とは言っても、いわゆる千葉都民とは思わないのは印旛県の前にあったとされる東葛県を想起するからでしょうか。なんとなくですが、昔の、下総、上総、安房という区分が一番しっくりと感じたりもします。


小学生の頃、『すすむ千葉県』なる副教材(小学校社会科副読本)があって、京葉工業地帯など、躍進する千葉県が描かれていました。60年も前の話ですが、驚いたことに今でも使われているようです。

当時、そのクリーム色の表紙の副教材を読んで、小学生のぼくは将来が楽しく思えたかというとそうではなく、悲しい気持ちになりました。自然がどんどん壊されていくのを感じ、大人になったらどうしようと不安になったのでした。多分(笑)。
実際、当時は、野原はどんどん破壊され、昨日の遊び場はあっという間に住宅地になったり、団地になったり、道路が建設され、クルマが増え、人間は溢れ、川や沼は汚れていった時代で、「進む」とはこういうことかと思っていました。現在でも当時の感想のままでいるぼくです。

すすんでいる千葉県は、これからもどんどん進んでいくようで慶賀の至りです。100年後にはどんな県になっているのか、楽しみです(あ、見るのは無理か)。



旧千葉県庁舎(大正7年以降発行の絵葉書から。「廳縣葉千(勝名葉千)」とあります)。1911年(明治44)5月に竣工。なかなか立派な建築ですが1963年(昭和38)に取り壊され、羽衣公園となりました。博物館か美術館として残すということはなく、進んだわけですね。



かつて、短期間ですが東葛県庁のあったとされる場所。現在は流山市立図書館・博物館が建ち、庭の片隅に記念碑があります。



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