クローズアップ現代=11月14日(火)放送=
『“愛国心”って何ですか』(以下、「クローズアップ現代」HPより)
教育基本法の改正案が今国会で成立する見通しで、昭和22年に制定されて以来、60年ぶりの改正となる。改正案の最大のポイントは、「愛国心」がどう盛り込まれるか。戦前の皇国教育への反省から生まれた教育基本法は、「個人の尊厳を重んじ」、「自律の精神を養う」という理念に賛同する人々と、国を形作る構成員としての「道徳心」や「規範意識」に欠けると見る人々の間で常に揺れてきた。
「愛国心」とは何か。それをどうやって子供たちに教えていくのか。法律の改正で大きな影響を受けることになる学校の現場から、考えていく。
私もこの番組、なにげに見ていたのだが、夕食をとりながらだったので、じっくりは見てない。そんで、内容については、放送終了後に、ぱぱっとUPされたBlog「残照」のすばらしい記事をご参照下さい。
ここで紹介されているように【先生Aの授業】で生徒とのこんなやりとりがある。
他国の子供から「日本という国は四季があって美しくて良いね、うらやましい」という感嘆の言葉に、「日本の子供達は、もっと自国の美しさを自覚しなければいけない」、という誘導がなされていく。ある生徒が「四季のない国でも美しいところはあるのじゃないかな」と疑問を挟む。そこで先生は、それは間違った考え方とまでは言わないが、暗に先生の指導内容への同意を求めていこうとする。
この場面で、私は四季のない国、キューバを思い浮かべた。いや、キューバにも四季はある。「この時期しか咲かない花」もあれば「この時期ならでは暑さ」もあるわけで。単に日本ほど極端な四季ではないというだけのことだ。しかし、極端ではない、ということで言えば、沖縄は東京ほど四季の差が極端ではないが、その辺はどうなのか。沖縄は東京より美しくないってこと?と、軽く突っ込んでみたくなる。
それに、四季のない国の子どもたちが日本を美しいと言ったから日本は美しいんですよ、だから日本人はシアワセなんですよって、ちょっと絶句してしまうような単純さ。この国には将軍様がおられます、だから○○人民はシアワセなんですよ、みたいなハナシである。
ときに、A先生は日本以外の街をその足で歩いたことがあるのだろうか。異国の夕日を、海を、見たことがあるのだろうか。もし見たことがあるのなら、多様な美しさを受け止める感受性を養うべきだろう。見たことがないとすれば、想像力を働かせて、こんな風には考えられないだろうか。
「四季のない国でも美しいところはあるのじゃないかな」 。
そんな想像力の芽さえも、「愛国心教育」でむしり取られるゆくのだろうか。
・・・《教育基本法の改悪》絶対反対!強行採決?ざけんなよっ!です
引用していただき、晴れがましい感じです。
今夕、国会特別委では野党欠席の状態での与党単独での強行採決。
断じて許せません 怒 !
夕方の番組の記事がその日のうちにUPされていて、その機敏さに感服しました。
教育基本法については、サクラだとかシコミだとか税金使って世論捏造を図ったことも含め、怪しげな動きが明るみに出ようとしているこのタイミングでの単独採決ですからね。まったく何てことでしょう!
報道のされ方にしても、津波は天災だからやむを得ないとして、和歌山知事の任意同行は教育基本法のニュースをトップにしないための策略の一端と思われ、強大な国家権力の謀略を感じます。
この期に至っては、怒りを通り越して恐怖を感じます。じじいの亡霊に操られている総理大臣では、この国はもうどうにもなりません。