お味噌汁、煮物、サラダなど、どんなお料理に使っても美味しい”ごぼう”
ですが、食用にしているのは日本人だけなんです。
栄養学的には栄養価値の少ない食品ですが、薬効では体の老廃物を
分解して腎臓機能を高めるので「毒消し食品」とも言われ、利尿、むくみ、血液
を浄化して全身の働きを正常にする食品でもあります
ゴボウはキク科の野菜で、原産地はユーラシア大陸と言われます。
ゴボウを初めて利用したのは中国人ですが、種や根、葉を薬草として栽培
していて、今でも中国では食用にはしていません。
その他にも、海苔、梅干し、納豆の他に、自然薯、セリ、フキ、ミツバ、
ワサビなど、現在「山菜」と呼ばれているものは、海外ではほとんど
食べられていません
第二次世界大戦中、アメリカ人捕虜にゴボウを食べさせたところ「木の根を
食べさせて虐待した」として、収容所の責任者が有罪判決を受けたという
エピソードが残っているほどです。
日本では当たり前に食べられている”たこ”もヨーロッパの一部の地域を除いて
食べる習慣がありません。 ウニ、海藻、魚卵を好む民族は世界中で日本人だけ
のようです。
世界中の人はこう思っている。
日本人はなんであんなにおとなしい鯨や馬を食べるのか。
韓国人はどうして愛らしい犬を食べるのか。
フランス人はあの不気味な蛙を食べるのか。
中国人は公園で遊んでるハトを食べるのか。
オーストラリア人はボクシングも出来るカンガルーをなぜ食べるのか。
※ 江戸時代の食事を再現したお弁当
江戸時代の食文化
江戸時代後期から末期の日本人はとても肉食をしており、現代人よりも色々な
肉を食べています。イヌ、ウサギの他に、野生動物としてはシカ、クマ、カモシカ、
タヌキ、サル(明治頃まで食べていた)、ヘビ、カエル、サンショウウオ。
パンダが絶滅しそうになっているのは中国人が食用としていたからだと
言われていますが、同じように天然記念物的動物(オオカミ、カモシカ、他)が
絶滅したのは江戸時代の人が食べたせいかもしれません。
鳥類にしてもニワトリ、カモ、ライチョウ、スズメなどは当たり前。
徳川将軍が正月に祝物としてツルを食べたというのは有名な話で、
庶民もハクチョウとツル、ヒバリなど塩辛にして食べていたそうです。
海のものは大きなクジラから小さなシラス、海藻、山のもまで幅広く
食べる文化があるのは日本だけのようです