絵文字姫・まくまく雑学のぉ城♪

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書院造りのしきたり

2007-03-19 | 【驚・怒 雑学】
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子供の頃、敷居を踏んではいけないと注意された経験はありませんか? 
家の主人の頭を踏むことになるからだと躾られましたが、本当の理由は
何なのでしょうか 

大昔、日本の家屋には敷居がありませんでした。すべての戸が開き戸
揚げ戸だったからです。書院造りになって初めて引き戸ができ、敷居を
敷くようになりました。※ 揚げ戸・・・縦溝に沿って上下に開閉する戸

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書院造りとは、室町時代に始まり桃山時代に完成した武家住宅の様式。
基本として座敷に、床の間・違い棚・付け書院・帳台構えを設備するもの。
足利義政の書斎であった東求堂同仁斎は、ほぼその形式が整った
現存最古の例です。つまり、敷居に関するこのしきたりは室町時代以降
のものとなります。


1 ※ 慈照寺東求堂同仁斎  

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しかし、敷居を踏んではいけないというのは、現実的な発想からだったようです。
まずひとつは、敷居を踏むとゴミや砂が固まり、戸が動かなくなるからです。

それと、武家屋敷では敷居を踏むと危険だとも言われていました。
床下から攻撃された場合、ちょうど敷居の畳のすき間から、刀を指し込まれる
危険があるからです

とくに、一家の主人の力が強い武家屋敷では、敷居を踏む事が主人の
頭を踏むことに繋がったのだと考えられます。敷居を踏んではいけないという
戒めは自己防衛と敷居を守るという生活感の現れだったようですね 




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