らくがき・七海

七海。
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らくがき・アンジェリカ

アンジェリカ。
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らくがき・アンジェリカ

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「機械仕掛けのカンパネラ」ひとつ屋根の下 - 第25話 タイムリミット

「遥、もう見合いをして結婚しなさい」
 祖父の剛三がそう命じるのを、遥は直立したまま表情も変えずに受け止めた。先日、大伯母からも見合い相手を見繕っていると聞かされたし、呼び出された時点でこの話だろうとほぼ確信していたのだ。
 執務机にはお見合い写真らしきものが山積みにされている。剛三は若干うんざりした面持ちでそれを見やると、一番上からひとつぞんざいに取り、中の写真に冷ややかな目を向けながら言う。
「大地たちのこともあって、遥にはしかるべき家のお嬢さんをという声が大きい。個人的にはおまえたちを応援していたし、味方になるつもりでいたが、よりを戻せないのでは仕方あるまい」
「僕はまだあきらめていません」
 遥は強気に訴える。
 しかし剛三が気持ちを動かされた気配はなかった。手にしていたお見合い写真を無造作に元の場所に戻すと、まっすぐに遥を見据え、厳しさすら感じさせる真剣な声音で諭すように告げる。
「現実を見ろ。三年以上ふられつづけているのだぞ。七海の気持ちがおまえに向くことはもうない。そのくらいおまえだってわかっているのだろう。ときにはあきらめるしかないこともある」
「……最後にもうすこしだけ時間をください」
 遥は背筋を伸ばし、まじろぎもせずひたむきに見つめ返して訴える。泣いてはいないが泣き落としのようなものだ。剛三は半ばあきれたような目つきになりながら、溜息をついた。
「強要や脅迫は絶対に許さんぞ」
「承知しています」
「七海が成人するまでは待とう」
「ありがとうございます」
 遥は静かに答え、深々と一礼して剛三の執務室を辞した。
 自室に戻る途中、うららかな陽気に誘われるようにふと足を止める。格子窓のガラス越しに庭のほうへ目を向けると、満開の桜並木が風にそよぎ、薄紅色の花びらがひらひらと舞い落ちるのが見えた。

 七海は現在十九歳。成人するまであと約三か月だ。
 認めたくはないが剛三の言ったことはもっともだと思う。正直、遥自身も七海とよりを戻すのはもう難しいと感じている。これまで三年三か月、何度告白しても受け入れてもらえなかったのだから。
 遥は現在二十七歳。まもなく七海の保護者としての役割にも区切りがつき、結婚を考えるにはちょうどいい頃合いである。いつまでも見込みのない片思いにうつつを抜かしているわけにはいかない。
 だが、急に言われてもすぐには気持ちを切り替えられない。せめて悔いの残らないようにもうすこしだけ足掻かせてほしい。そのあとは素直に剛三に従う。七海を好きになるまえの人生設計に戻るだけのこと——。
 心臓がギュッと引き絞られるように痛む。
 七海と出会わなければこんな気持ちを知ることもなかった。それでも出会わなければよかったと思えないのが憎らしい。小さく吐息を落とすと、その痛みを振り切るように颯爽と足を進めた。

「遥!」
 自室の扉を開けようとドアノブに手を伸ばしたとき、足音を聞きつけたのか、隣の部屋から七海があわてた様子で飛び出してきた。その手にはきのう遥が貸したミステリ小説が握られている。
「それ、もう読み終わったの?」
「うん、下巻も貸してくれる?」
「もちろん」
 その返事に、七海は嬉しそうな顔を見せる。
 そういえば上巻はひどく続きが気になる終わり方をしていた。ラスト数行でぞわりと鳥肌が立ち、混乱し、下巻を読むまで落ち着かないような。七海も同じ気持ちになったのかもしれないと思い、くすりと笑う。
「入って。ちょうどお茶にしようと思ってたところだから、ついでにつきあってくれると嬉しいんだけど」
「うん」
 すぐにでも下巻を読みふけりたいところだろうが、笑顔で頷いてくれた。遥は扉を開け、どうぞと彼女を促しながら中に足を進めると、ベッドサイドの内線電話でお茶の用意を頼んだ。

 しばらくして使用人が紅茶を運んできた。
 レースのカーテンを通したやわらかな陽射しが満ちる中、手際よくティータイムの用意がなされる。二人の前にはそれぞれティーカップが置かれ、中央にはティーポットと籠入りクッキーが並べられた。
 さっそくゆらりと湯気の立ちのぼる熱い紅茶を飲みながら、いつものようにとりとめのない話をする。件のミステリ小説については、七海が下巻を読み終わったら語り合おうと約束した。

「じゃあ、僕はそろそろ戻ろうかな」
 話が途切れると、七海はカップに半分ほど残っていた紅茶を一気に飲みきって、そう切り出した。いつもはもっとのんびりとティータイムを楽しんでいるのに、今日は明らかに性急である。
「早く下巻が読みたい?」
「ん、まあね」
 からかうように尋ねると、彼女は気まずそうに苦笑を浮かべてそう答える。二人で話をしているあいだも、ときどきではあるが手元の下巻に目を向けており、気もそぞろになっていることはわかっていた。
「でも遥も仕事が忙しいみたいだしさ」
「いまはそんなことないけど」
「剛三さんに呼び出されたんだろ?」
「ああ……」
 なぜそんなことを知っているのかと不思議に思ったが、遥が自室にいなかったので、執事の櫻井にでも居場所を尋ねたのかもしれない。
「今回は仕事の話じゃないよ」
「あ、そうなんだ」
「そろそろ見合いしろって」
 七海は静かに息を飲んだ。しかし驚いた様子を見せたのはその一瞬だけで、そう、とたいして興味がないかのようにつぶやくと、ティーポットから自分のカップに紅茶を注いで一口飲む。
「僕は見合いなんかしたくないんだけど」
「そんなわがまま言える立場じゃないんだろ?」
「……まあね」
 遥は目を伏せ、ひそかに奥歯を噛みしめた。
 いつからだろう。七海への想いを口にしようとすると、彼女は心を閉ざすようになってしまった。そっけない態度で話をそらしたり、淡々とあしらったりするばかりで、真剣に向き合ってくれないのだ。
 いまだに武蔵のことが好きだと知られたくないのだろうか。最初のうちはそれを理由に遥の告白を断っていたのだが、いつしか理由は言わなくなった。尋ねても答えてくれなくなった。そのこととも符合する。
 あるいは冨田の言うように、もはや遥を恋愛対象として見ていないのかもしれない。気の合う友人ではあるが付き合うつもりはないと。そのことに申し訳なさを感じて隠しているのなら、辻褄は合う。
 いずれにしても、遥にできるのは最後にもういちど告白することくらいである。そのために猶予をもらったのだ。きちんと準備をして、どうにか悔いの残らないように気持ちを伝えなければと思う。
 それでもきっと答えは変わらない。せめて理由だけでも聞かせてほしいところだが、それも難しいだろう。だから——凪いだ紅茶の水面を見つめつつ、腿に置いた両手をそっと握りしめる。
「ねえ、今度の七海の誕生日にさ」
「ん?」
 七海は飲んでいた紅茶のティーカップを置きながら、怪訝な顔をした。急に三か月も先の話を切り出されたのだから無理もない。遥は安心させるようにやわらかく微笑んで続ける。
「一緒にどこか飲みに行こうよ」
「飲みに……って……え、お酒?」
「そう、二十歳のお祝いも兼ねて」
「うん!」
 最初こそ面食らっていたが、二十歳のお祝いと聞くと喜んで頷いてくれた。前々からお酒に興味を示していたのだ。未成年のうちは飲まないよう言いつけてあるので、その日が初めてになるだろう。
 告白を断られたら、二人きりで飲みに行くのはおそらく最初で最後になる。七海の成人を祝い、一緒にお酒を飲み、それを思い出にしてこの気持ちに区切りをつけよう。遥はひとりひそかに決意を固めた。


◆目次:機械仕掛けのカンパネラ


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らくがき・ユールベル

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らくがき・七海

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らくがき・アルティナ

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名探偵コナン「サクラ組の思い出(新一BOY)」

今回は新一視点。

新一が読んでいる本はホームズの「踊る人形の秘密」。この時点でもうホームズにはまってたんだ。表紙を見るかぎり子供向けには見えないけど…。4歳なのにこんなのが読めるなんてすごい。さすが小説家の息子。んー、でも小1のとき「鎮めよ」は読めなかったよね(笑)。全部きちんと読めてるわけではないのかな。十分すごいけど。

メガネなんてかけるかよ、絶対! ってのはちょっと笑ってしまった。目は悪くなってないけどね。日々掛けることになっちゃったよね。

新一が勝手にうろちょろするのは昔からだったのか。お昼寝中の画は知らないとびっくりするよね。わたしも死体安置所みたいだと思ったもん。蘭視点での新一はほんとかわいげのない態度だったけど、新一視点でモノローグを聞くとちょっとかわいげがありました。

江舟先生は本当に良からぬことを企んでいたんだ。幼女誘拐。蘭を狙ったのは娘と似ていたからかな。「やむをえず」なんてよくもまあそんなことが言えたもんだ。どんなに妻が病んで壊れてもそんなことはすべきじゃないし、止めるべき。無関係の子を自分たちのエゴで攫ってこようだなんて。その子の人生をむちゃくちゃにすることになるんだぞ。ただでさえ許せないのに、保育士がそんなことに協力するなんて本当にあるまじきこと。

普段から睡眠薬を飲ませてたってのもひどい。大人でも合わない体質の人とかいるし勝手に飲ませるものじゃないのに、ましてや小さな子供なんて、下手すれば命を危険にさらすことになるかもしれないんだぞ。

まあ、勝手に人に麻酔薬を打ち込むのも危険だしダメだけど…(笑)。

娘が家出したからといって病むほどショックを受けるものかな。娘が何歳のときかわからないけど、いまはちゃんとイキイキと生活しているようだし、すくなくとも子供のときではなかったんじゃないかと。娘を手元に置いて支配しないと気がすまないたちだったとか? だからリセットなんて発想が出るんじゃ。そういう毒親だったから娘は逃れたくて家出したのかもね。

連絡帳にいじめてたって書いてあったからって、頭ごなしに叱っちゃうのはどうかと思うの。まずは子供に話を聞いてみるべきなんじゃないかなぁ。誤解かもしれないし、いじめではなく喧嘩だったかもしれないし、本当でも理由があるかもしれないし。いじめられていたのでやりかえしたとか。

新一が気付かなかったら、新一の言葉を優作が信じなかったら、蘭は攫われちゃってたかもしれないですね。めちゃくちゃ恩人じゃないですか。蘭はそのことをいまでも知らないのかな?

新一はほぼ一目惚れのようなものでした。ゾッコンとまで言った(笑)。それで蘭に近づこうとする男どもをことごとく排除してきたんだな。


▼名探偵コナン アニメ感想等
名探偵コナン@SKY BLUE

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相棒 season15 最終回2時間スペシャル 第18話「悪魔の証明」

社美彌子の話。いろいろ明らかになるかと期待していたけど、たいして明らかにならなかった気がする。食えない。

青木は何なの? 写真は何? 他人のパソコンに無断侵入? その罪を冠城になすりつけた? ここまでくるとめっちゃ犯罪やん。それでも冠城の前では信じるとかほざいて、いいかげん怖いんだけど。

美彌子のMacBookは私物のパソコンだけど仕事用ってこと? 警視庁ではそういうの許されてるの? 厳格に支給品以外はダメなのかと思ってた。私物のパソコンに仕事用のデータを入れて持ち歩くとか、私物のパソコンを警視庁のイントラに繋ぐとか、そういうのは良くないんじゃ。

右京さんはマイカー通勤だったのか。右京さんのマイカーがめっちゃ気になる。花の里は自宅に帰ってから徒歩で行ってるのかな? 車で飲酒はしないだろうし。冠城もいつも飲んでるけどどうしてるんだろう。もしかしてご近所さん?

カレンダーのシール。テレ朝だからプリキュアのを貼ったのか…と思いながら見てたら、右京さんがプリキュアって! しかもここから推理が! ネットで調べたと言ってたけど、すくなくともプリキュアと知らなければあんなにすぐに調べられないよね。プリキュアが毎年変わることも知ってたんだよね。調べたのはどのプリキュアで何年に放送したかということだよね。しかし、まさか右京さんの口からプリキュアという言葉が出るとは…。

内村刑事部長。弱い立場の人を責めるときはイキイキするよね。うん、クズだ(笑)。

カイト君がちょっと出た! 名前だけじゃなく映像も出た! もちろん過去映像なんだけど嬉しかった。なかったことにされてないだけでも嬉しいんだ。いまでも右京さんがカイト君と呼んでることも嬉しかった。

右京さんの「黙っていろ!」にはちょっとビックリした。黙っていなさいじゃなく黙っていろ。そのあとの冠城の「あなた何様だ」というのも。めっちゃ険悪ムードじゃないですか。右京さんがそれだけこの件に必死だったってことかな。単に冠城にむかついただけという可能性もあるけど(笑)。でも冠城の言ったように週刊誌に掲載された可能性もあるよね。そのあたり右京さんはどう考えていたのだろう。

週刊誌に載せられた写真が、右京さんは自分宛に仕掛けられた謎だと言う。こんなこと普通は自意識過剰で誇大妄想と思うよね。でも合ってたのかな? あれがヒントだとすると、警視庁で解けるのは右京さんくらいだろうし。美彌子ももちろんわかっていたかと。

社美彌子は東大将棋部。当時将棋部の先輩とつきあっていたらしい。その彼を通して週刊誌にリークした自作自演だったと。何のためにこんなことをしたのかわからなかったけど、秘密が漏れそうだったから自分からってこと?? 嘘をつくのは良くないと娘が言うようになったから??

実は社美彌子の娘じゃないかもとか、父親はヤロポロクじゃないかもとか、いろいろ考えてたけど、二人の娘であることは間違いないのかな? 襲われたというのはちょっと信じがたい。ヤロポロクは美彌子や娘のことを気に掛けてたじゃん。めっちゃ親しげだったじゃん。甲斐パパの証言は真実なのか偽証なのか…偽証っぽいよな…(あとでもういちど録画を見てみたら嘘八百でしたね…当時のことは何も知らなかったし、娘の存在さえ知らない口ぶりだった…)。

社美彌子の食えない感じは嫌いじゃないです。何があっても動じないし、とっさの切り返しも上手い。頭の回転が速くて度胸もあるんだろうね。


▼相棒 感想等
相棒@SKY BLUE


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らくがき・梨子

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らくがき・アンジェリカ

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らくがき・七海

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