
宮崎駿監督作品。千と千尋の神隠しみたいなちょっと不思議な世界の物語。理解できたかと言われるとあんまりできてないと思うんだけど、退屈はしなかった。それなりに面白くはあったかな。もういちど見てみたら、伏線とかいろいろなことに気付いてもうすこし理解できそうな気はする。
眞人が夏子を母親として受け入れられるようになったのは、何がきっかけだったんだろう。産屋で夏子に会って、眞人を必死に守ろうとする姿を目の当たりにしたからですかね。お母さんと呼んだのはこれよりあとだったはず。
父親も夏子も悪いひとではないとは思うんだけど、眞人に対する配慮が足りない。父親はそもそも独善的な性格でデリカシー皆無っぽいし、夏子は優しいひとだけど想像力が足りないのかも。眞人には事前にどこまで話してたんだろうね。ほぼ初対面なのにいきなり義母になるひとと二人にされて、おなかを触らされて、ここにあなたの弟か妹がいるのよとか言われたらホラーだわ…しかもそれが母親そっくりだと余計に受け入れがたいよ。
しかしどういう経緯で死んだ妻の妹と子作りして結婚したのかめっちゃ気になる。妻が火災で死んだから、じゃあ妻そっくりな妹と…って乗り換え感がすごい。家の存続のためとか事情があってのことならわかるけど、この二人はそういうのじゃなさそう。ラブラブしてるし(眞人にも目撃されてる)(そういうところも配慮が足りない)。
鳥とか魚とかカエルとかいろいろ群れ集まってるシーンがちょっと気持ち悪い。怖い。ゾワゾワする。白くてふわふわのワラワラはまだかわいいんだけど…でも不規則にワラワラしてるのはいいけど、整列して螺旋状に天にのぼっていくところとか、やっぱりちょっと不気味さがある。そういう何とも言えない不気味さとかも狙ってのことなんだろうけど。