
笛吹悦子の息子が学芸会をしている舞台上で、担任が刺殺された事件。
悦子のその後は気になっていたので見せてもらえてうれしい。あのときおなかにいた子がもう小学生かぁ。甲斐峰秋は孫をかわいがって立派におじいちゃんしてたし、カイト君の兄も父親代わりみたいになってたし、右京さんもずっと誕生日プレゼントを贈ったり交流をつづけてたそうで。悦子が孤立せず、息子ものびのびと明るく育ってそうでよかった。父親のことを知ったり世間にバレたりしたらどうなるか心配だけど、乗り越えてほしい。社マリアという新たな味方もできたことだし。
カイト君の兄は優秀でエリートというような話は出ていたけど、実際に登場するのは今回が初めて。財務官僚だそうで。もっとエリート然としている堅物を想像していたのに、わりと気さくな雰囲気だった。反面、言動を見るかぎりそんなに優秀な感じはしなかった。仕事では優秀なんですかね。
悦子奪還作戦。なるべく穏やかに事を進めましょうとか右京さんが言ってて、穏やかってどんな方法なんだろう? 頭脳戦? とか思ってたら、初手で敵さんの頭に袋をかぶせたりと微塵も穏やかじゃなくて爆笑した。まあいきなり殴ったり蹴ったりするよりかは穏やかなのかもしれないけど! しかしこれ右京さんと薫ちゃんが捕まったらスパイとして死刑になるだろうし、絶対に捕まらずに大使館まで逃げ込まなければならない命懸けの作戦ですね。逃げ込んでも外交問題にまで発展しそうな気がするけど、大丈夫だったんだろうか。
男は女を恨み、女は女を恨む…って実際そういう話はよく聞くけど、わたしとしてはパートナーではなく寝取った相手のほうを恨む心情がわからない。自分を裏切ったのはあくまでもパートナーなのに。寝取った相手が自分の親友とかだったらまた別だけど。親友も自分を裏切ったことになるからね。
ただ、悦子の場合は一方的に好意を寄せられただけでしかなく、右京さんの言うように何の落ち度もない。存在自体が罪って言われてもなぁ。悦子からしたら災難以外の何物でもないだろう。気持ち悪いやつに言い寄られて、でも息子の担任ということで蔑ろにもできなくて、あげくその男の元婚約者に恨まれて嵌められて死刑になりかけて。
犯人と教え子の関係もめっちゃ気になる。母親のように慕うだけなら何の問題もないけど、彼女のためなら違法なことでも倫理に反することでも何でもできるというのは異常。どうやってそこまで心酔させるような関係性を築いたんだろうか。洗脳まがいのことをしてたんだろうか。
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