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セブ島移住者の本音トークⅡ

セブ島でNGO活動に従事する管理人が、フィリピン人家族との奇妙な生活や、現地での国際交流について語ります。

氷解(その3)

2017-06-12 | セブ島移住生活考

再就職先で待っていたものは…

 

正直なところ、これは、僕の私生活でのショックな出来事を引き摺った中、僕自身のメンタルが非常に不安定で自信を喪失した状態で始まった事も大きく影響して、何だか、最初から馴染めない感が強かったのを、今でも鮮明に覚えています。

 

そんな中で、隣の部署の僕と同じ転職組(と言うか、この方の場合はヘッドハンティング)のA部長が何かと僕のことを気にかけて声をかけて下さったのが唯一の救いでした。

 

そして、A部長の話、それにA部長のヘッドハンティング及び僕の採用を担当した人事のB次長の話から、徐々に見えて来た僕の採用理由は、僕が配属された海外輸出部的な部署の長である、C次長を先々、外してゆくことを前提に、後釜を探した為だったという事でした。

 

C次長の何が問題だったのか?

 

比較的最近になって、やっと、それを説明する用語を発見し、必要があって、その詳細を勉強したので、やっと文書に出来るのですが、彼は、ほぼ間違いなく、アスペルガー症候群でした。

 

彼は、日本語以外の2ヶ国語に堪能であり、業務の能力は非常に高かったのは間違いありません。ところが、部下の育成が出来ない…と言うか、今で言うところの‘パワハラ’により、将来を嘱望された部下を壊してしまうので、人事の方は問題視していた…と言う事です。

 

その人からの業務を受け継ぐ為、そして、先々は、その人に取って代わることを期待され、その人(C次長)の下に付けられた僕がどんな境遇に陥ったかは、恐らく賢明な皆様には、直ぐご理解頂けると思います。そう、それが、今回の連載、氷解(その1)の最後で述べた、‘裏事情’なのです。

 

更に言えば、前出のA部長も某大手企業からヘッドハンティングで、そこへ転職してきたは良いが、やはり馴染めない感があって、新参者の僕に話しかけるのが一番、楽だったようです。C次長の問題のみならず、そこは地元民ばかりが集まって、一種の‘ムラ’を形成し、よそ者には難しい環境でした。

 

全然、会社に馴染めない… そして、私生活でも、当時の妻とは度々話し合いをするも全て不調、喧嘩別れになるような調子で、更に、それに追い討ちをかけられるように、(僕にとっては)些細な事、或いは失態ではないと思われる事で、しばしば、同部署、隣の部署の同僚の目前でC次長に怒鳴られ、こき下ろされ、僕は、追い詰められて行きました。

 

実際のところを言いますと、僕は、日々、無気力で、時に激しい胃の痛みが出て、数ヶ月後には、会社を欠勤する事もしばしば出て来たので、胃カメラを飲んだ事もありました。しかし、そこでは、軽い炎症が見られるとした程度の所見で胃腸薬を処方されただけでした。…多分、問題は別のところにあり、僕は、非常に危険な状態にあったのだと思います。

 

…しかし、これは何となく、精神に起因する問題だと気づいた、それでいて、実は、何も知らなかった僕は、このままでは駄目だと、C次長の懐に飛び込む決意をし、私生活で配偶者と別居し、揉めている実情や、体調不良がある事も彼に腹を割って話をしました。

 

‘何も知らなかった’…僕は今、こう書きましたが、実は、これ、アスペルガー症候群の人への対応としては、ほぼ無意味な事で、今の僕なら絶対にやりません。その障害によって、彼らの脳内神経系では健常者とは異なった反応があるので、共感とか同情は絶対に得られないのです。(事実を述べておりますが、どうか差別とは捉えないで頂きたい。これを差別と捉えると、本当の問題解決へと進まない社会的空気を生んでしまいますので…)

 

…結果、この試みは全く無駄であり、それどころが、‘それ’が、最終的には、僕が、この会社を辞める決定打へと繋がって行きました...



 

 

 


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