セブ島移住者の本音トークⅡ

セブ島でNGO活動に従事する管理人が、フィリピン人家族との奇妙な生活や、現地での国際交流について語ります。

氷解(その10)

2017-07-09 | セブ島移住生活考

さて、前回までの投稿で、やっと、今の僕に繋がるNGOを運営する会社に雇われたところまで、話が進みましたが、その新しい居場所も、当初、僕にとっては、居心地の良い場所ではありませんでした。


…と、言うのは、当初、僕が応募したのは、あくまでも‘英語屋’の延長での事であり、海外での活動に興味を持ったからであったのが、フタを開けて見れば、このNGOを運営していた会社の事業の一般社員としての仕事が飽くまでも‘主’であり、NGOは‘従’と言う扱いだった為です。


その様態は、朝は通常の会社の仕事からスタートし、定時より1時間ほど早く、NGO関連の仕事(当時のセブの現地担当への英語での電話、通信他)に取り掛かり、通常だと残業になる時間帯まで働いても残業の扱いになるでもなく、給与水準も、僕が新卒駆け出しの頃のモノに戻り、既に独り身にはなっていたものの、楽ではありませんでした。


仕方なく、僕は、夜間8~9時以降に大学受験生の英語の家庭教師をするなど、副収入を得る手段を講じる格好で何とか凌ぎましたが...


そうした状況の中、僕が思ったのは、会社の仕事(営利業務)をやるのは良いが、NGOの仕事に時間を割く以上は、一般の社員に比べて時間的なハンディを負う中、正当な評価を得るのは難しいし、非営利の仕事を幾ら頑張っても、給与に反映される感じでもなく、そうした状態を長く続けるのは無理だろうな…と言う事でした。


…が、こうした状況の中で、入社後、2ヶ月目に初めて、NGOの主催者である社長に同行して、初めて訪れたセブで色んな状況を目にした事は、非常にインパクトがあり、問題のフィリピン人エンターティナーが示した、当時の僕にとっての不可解な行動(付き合っている訳でもないし、その気も無いのに、やたらに引っ張ろうとしたり、家族が病気になったので、助けて欲しいと金銭を強請ったり等々の、よくある話ですが...苦笑)の背景にあるものが何となく見えて、こうした状況にある地域への慈善活動と言うものについて、それなりの意義を見出したのも確かな事実です。




こうした複雑な心理状況の中、僕は、自分自身の運とか不運とか、目に見えない世界の事にも興味を広げ、九星氣学、仏教、認知心理学、その他諸々、不思議に縁と言うか、機会にも恵まれたのですが、そうした勉強会に時間も無い中、何とか都合を付けて、貪欲に参加し、見聞を広げて行きました。

 

...誤解があるといけませんので、お断りしておきますが、プルメリアは、いかなる宗教団体他に属するモノではありませんし、僕自身も特定の宗教の信者という訳ではありません。



今、振り返れば、NGOに関わって(その会社に関わって)セブに渡る事になるまでの約1年半と言うもの、本当に暇なく、よく動き、よく勉強したものだと思います。そして、実は、そこで身に着けたモノが僕のバックボーンになってフィリピンでの活動で‘生き場所’を見つけることになったのかも知れません。


 

 

 

 

 

  


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