冒頭の画像は、ネット検索して借りて来ました‘アメーバ’の仲間の顕微鏡写真ですが、今月初め、前の記事を投稿した翌日から、僕は、‘コイツ’のおかげで大変な目に遭いました。
最初は、その数日前から、ちょっと風邪気味だったのと同時に、軽い下痢症状があったので、ちょっとした胃腸風邪かとも思っていたのですが、いつもなら、放っておいても1~2日で快方に向かう下痢症状がだんだんと重くなって来て、仕事が終わりがけの夕方頃には、腹筋を内側から引っ張られるような激しい腹痛で、座っている事も出来なくなってしまって、
“コリャ、何かが変だ”
…と気が付きました。
しかし、本当に苦しかったのは、その夜、激しい腹痛と、更には、発熱まで伴う中、今度は、
‘吐きたい’
とか
‘ウ○○したい’
…という感覚はあるのに、全く、その自由が利かなかった事で、これは、本当に生まれて初めて味わう苦しさでした。
…で、殆ど眠れぬ状態で一夜を過ごし、その次の日には、脱水症状寸前にまでなったものを、ゲーターレード(日本では‘ポカリスエット’が有名ですが、それに類するスポーツ飲料-これも、室温において温くしたものをユックリと飲まないと、腹を刺激して激痛に襲われるような状態でした)と、市販の腹痛を止める薬と下痢止めを飲んで何とか1日を過ごしたのですが、下痢症状は多少、緩和されても、止まるような気配は全くなかったのです。それで、その翌日になって、やっと病院で診察を受け、
“ありゃりゃ、そりゃ、典型的なアメーバの症状だよ....”
…と担当医師に診断され、薬を処方して貰って、発症から4日経って、初めて専用の薬を口にしたような状態でした。
この病気、日本では、‘アメーバ赤痢’と呼ばれているようですが、一旦、発症してしまうと、腹の中のアメーバ(と、その‘シスト’と呼ばれる殻付きの卵状のモノ)を完全に殺す専用の薬を飲まないと治らないようです。(因みに、雨季真っ只中の今の時期、周囲にも感染者が多いようで、処方された薬が在庫切れになっていて、薬局を4軒ハシゴして、やっと見つけたような状況でした…苦笑)
…で、僕の場合、薬を飲み始めて、直ぐにも、‘お腹の感じ’が変わって、症状は徐所に快方に向かいつつある事は分かったのです。が、その後、5日間程、下痢が完全に止まらなかったにも関わらず、諸事情から、完全休養が出来ない状況を抱えて、ずっと、倦怠感が伴い、中々、大変でした。
そして、また、その専用の薬と言うのが、ちょっと唇に触っただけでも、恐ろしい程、苦くて、(…かなりの猛毒?)多分、その副作用だと思われるのですが、服用している最中は、ずっと頭痛がして、その上、
‘お尻も痛くて’
…本当に辛かったです。(苦笑)
因みに今では、‘痛み’はありませんが、時折、
激しく痒くて
お尻をモジモジさせながらも、流石に他人には‘それ’とは言えないので、ちょっと辛いです。
…まあ、こうした病気については、先日の‘デング熱’もそうなのですが、比国のこうした環境の中で、(特に水環境・衛生環境の良くない一般庶民に近い生活様態で)長く暮らしていれば、罹病する確率は限りなく、大きくなって行くので、やむを得ない事ではあります。
しかし、丁度、折りも折、僕がこの病気に罹って、医師から出された薬を飲み終わるかどうかのタイミングで、御世話をさせて頂いている、とある里子の妹に、同じ症状が出たのに、万年金欠の彼らには、1本70円程度のスポーツ飲料を買って飲ませることも出来ず、ましてや、医者に診せる事なんて出来ず、終いには脱水症状になって動く事が出来なくなったのを見て、‘死の危険’を感じて、やっと、近くの市民病院に担ぎ込んで、真夜中に僕に対して助けを求める(支払ができない云々)電話をかけて来た…と言った事件が発生しました。…これまた、何とも‘良いタイミング’(?)で、僕にとっても、大変でした。
僕の場合は、投薬費用に、日本円換算で約5,000円かかったのですが、同じ症例ではあったが、手当てが遅れた為に入院せざるを得なくなってしまった里子の妹の場合には、最終的には、入院費も含めて20,000円近くの費用がかかってしまいました。
そうした事例を通して再認識した事には、この地に暮らす庶民は、僅か数千円の問題で生死を分ける状態に陥らざるを得ない程、不安定な暮らし向きにあるのであって、例えば、仮に僕がこの地の庶民の家に生まれたなら、この歳(今年42歳になります)に至るまでに、多分、死んでいたんじゃないか…そんな風にも思えます。
手洗いをしたくて、蛇口を捻っても水が出ない(或いは、近くに利用できる清潔な水が存在しない)…こうした状況は本当に大変です。
蛇口を捻ったら大量の清潔な水が出て来る事…これは、ここセブでは、決して当たり前の事ではないのです。
こうして病気をしてみると、色々と考えさせられるところです。
何はともあれ、これでやっとブログ再開です!
やっぱり、油でカリカリに揚げる、塩辛くしてグツグツ煮込む、そういう料理を食べていないと・・・成人病は仕方無いということに・・・日常で身を守るのにはそういう選択になるのかな~(悲)
傷を負っても果敢に?持ち場を放棄せず戦いつづけるんですね。すごいなぁ~まだ後遺症(○ウモンがかゆい)まであるのに!
ほとんど同じ症状になりました。高熱・嘔吐・脱糞?・ゲリッピの連続、僕の場合は入院しましたが、余りにも下痢がひどくて何日も続くので、入院先の病院そのものが感染源じゃないのかと疑うほどでした。
最初 公立病院に駆け込んだんですが、まさに‘野戦病院‘でした。
四角い大きな部屋にカーテンで仕切られた診察台が8~10台あって、看護師さんが6~7名と医師が一名
患者は山盛りという状況のなか後から後から救急車でケガ人や見るからに危なそうな子供や大人が運ばれてきます。やっと順番がきてベットに上がると(その時はすでに自分で動けなくなってたりすうぐにるんでが・・)
とりあえず検温計を差し込まれて30分。ほとんど同時に隣の診察台に運ばれてきた人の治療が始まり、一しきり大騒ぎしてたのがすぐに静かになっています。次は僕かな?と思って、尻の下に敷かれたビニルシートに脱糞しちゃったのが看護師さんがカワイイのでちょっとハズカシイなぁなんて思っていると、隣から泣き声がします。泣き声の人数が段々増えてきて、ナンダァ?って思ってモウロウとしながら横をみるとカーテン隙間から見えたのは・・・
僕の運び込まれた公立病院では、外科も内科も小児科も産科も救急もゲリッピも一人の医者が診ます。診察は無料だけど治療はお金が要ります。もちろん薬は治療するなら一旦外の薬局に買いに走ります。僕の場合は診断が「街にもう一軒ある私立の病院へいきなさい」・・でした。腕はどうかは知りませんが、とても良い医者だったのかといまでは思っています。
国に保険制度がないので、家族は民間の保険に入れました。入っていないと入院できない場合があるそうですね。親戚がお金がないので‘退院できない‘って泣きつかれた事もあります。アメリカでもお金がない者は死んじゃえ・・みたいな感じらしいけれど、所得が圧倒的に低いフィリピンはもっと凄惨な気がします。
どんな社会にしたいのか・・も一回考えなきゃね
すぐ戦場にもどれる兵士から治療するなんていう‘野戦病院‘じゃ「ヤ」ですね。
そうだ!息子よ!何回一年生落第してもいいから、オマエは‘赤ヒゲ‘になりなさい!
何とか、生きていますが、休養が必要な所で動き回っていたせいか、まだ、疲労感が抜け切らない、‘夏ばて’に近い状況のような感じです。
感染源ですが…実は一点に絞り込む事が出来ていない状態でして、僕の仕事場、家庭では誰も同じ症状には陥っていないので、職の部分で、彼らと違う事をしたと言えば、通訳業務先の昼弁当で、皆が食べなかったカットフルーツを僕が食べた…これしかないのですね。(苦笑)
でも、こればっかりとは言い難く、偶々、汚染された食器他を使ってしまった可能性もあるし、何とも言えないんですね。こうした菌や微生物は何処にでもいるし、常夏の気候の中、休眠期というものもないので、まあ、仕方が無いと言えば仕方がないですね....
…そうですか!パパさんも同じ体験をされたのですね...
御指摘の通り、これだけ下痢が酷い時には、安静が一番なのですが、中々、事情が許さないので、仕方なく…と言ったところです。ただ、勿論、こうした状態での‘立ち仕事’や‘フィールドワーク’は出来ないので、座っていて、‘催したら’直ぐにトイレへ走ることの出来るオフィスワークだけに限定せざるを得なかったのですが、ちゃんと栄養分が吸収できないのに、仕事だけはする状態では、やはり、かなりきついものがあって、未だに疲労感が抜け切りません。(苦笑)
野戦病院…上記の記事に書きました里子の妹の入院先は正に、‘それ’でして、以前、同じ病院で盲腸の緊急手術を受けた生徒の事例では、その後、手術の後が酷く化膿して、その手当てが、これまた大変でした。
最近、日本じゃ、院内感染がどうのと取り沙汰されていますが、日本のように清潔な水がふんだんに使える環境の中でも、‘そうした事’が問題になるのに、ここの公立病院と来たら、トイレへ行っても手洗いの水が流れないような状態なので、色んな病気の2次感染の元にもなり得るんですよね…(苦笑)
…まあ、本当に、知れば知るほど、大変な住環境です。
ずっと日本に住んでいるとその症状でたいていの病気は分かりますが、フィリピンで未知の病気に掛かるとどう対処して良いか分からないですよね。
権兵衛さんは42歳!日本風に言えば厄年ですね。そろそろ体質が若者から中年に移行して無理がきかなくなって来ますよ。お大事に!
カロリーメイトとか
いっぱい送ったら役に立ちますかね?
おれは大塚製薬の回し者かw
…そうですね。御指摘のように、昔のような無理が利かなくなって来た事を痛感しております。(苦笑)
日本では‘夏ばて’と言いますが、こちらは、年がら年中夏なので、元々、こちらの人々は、余りまともな内容の食事が出来ない事も相俟って、‘それなりのペース’で一切無理はしないで動いて来たのですね。
…が、どうも日本人というモノは、生まれ育った習慣からか、どうも、その辺りの‘抜き方’が下手なのかも知れません。(苦笑)
今回も用事があって、日本へ一時帰国しますが、…う~~~ん、夏場の帰国では、‘リセット’にもなりませんね。(苦笑)
…そうですね。非常食としては役立つと思います。が、どの程度抱えておけば良いのか、或いは、どのように管理して行くのかを考えると、中々、難しいものがあります。(特にここは常夏の国ですので、常温保存可能食品であっても、やはり、日本よりも劣化が進むのが早いと感じます)
また、あまりにも大量の物資であれば、持ち込みに際して、‘関税’をかけられる恐れもありますし…(苦笑)
その辺り、また、お会いしました際に色々とお話できればと思っています。
9月5日23:20(夜中)着
9月9日00:20(9月8日の日付変わってすぐ)
発です
関西空港まで田舎すぎて間に合わないのですw
既に手配の方、済んでおりますので、どうぞ御安心してお出かけ下さい。