アコギおやじのあこぎな日々

初老の域に達したアコギおやじ。
日々のアコースティックな雑観

神社の急階段

2024-09-29 | Weblog
 約50年前の小学校高学年の体育の授業で、この階段をうさぎ跳びで登らされた。

 2人1組みで相方をおんぶして登らされることもあった。

 1970年代半ばのことだ。


 バカみたい。しかし、鬼コーチ気取りの教諭を斜め目線で見ながらも従うほかなかった。


 いわき市平の小鍬倉神社への階段だ。

 28日、半世紀ぶりに階段の下に立った。


 で、せっかくの機会だから登った。

 斜度は45度くらいあるんじゃないか。1段の高さも30㌢くらいある。

 後ろにのけぞり落ちそうだ。


 歩いて登るのもきつい。還暦過ぎの今は、うさぎ跳びで登るなんてことは想像すらできない。


 よくこんな危険な急階段を小学生が登ったもんだし、大人もよくやらせたもんだ。


 でも、登りきった境内で社殿を眼前にすると、なんだか必要以上に神々しく見えた。

 そういえば、子供の頃もなんだかこの神社がすごく大きく見えた。

 クライマーズ・ハイを超えてゆくみたいな感覚かな。実際をより神聖化させるみたいな働きはあると思う。



 この社殿の脇を抜けて進むと100㍍ほどで小学校がある。


 この近所の小学生たちは毎日、この階段を往復していたんだなと再認識させられる。

 ことの善悪は置いといて、子供たちは置かれた環境の中で生活するしかない。


 環境が厳しければ、子供たちはそれなりに対応するもんだなぁと実感。


 しばらく境内から平の街の眺望を楽しんだ。

 この街の中で遊び回って、いつも夕方まで行方不明になっては親を心配させていたなぁ。



 この日は母親の一回忌法要で、ごく身内だけが集まって会食した。

 階段を下りた後、麓にある鰻屋に入ってその店で一番豪華な鰻重を注文した。



 
 

 いつもより美味しく感じたのは、きっと階段の効果と、山椒よりも少しだけ辛い思い出のせいだろう。



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