落語は素晴らしい。こんな癒しはない。日本人でよかった、と思わせてくれる。
でも、最近の落語はなんかつまらないと漠然と感じていた。
理由を発見した。
深夜、ひまを持て余してテレビを見ていたら、NHKのEテレで「落語ディーパー」という番組をやっていた。
落語家が古典落語の演目の内容を解説していた。出演してた落語家がみな評論家然として偉そうに語っていた。
「あっ! これだったか」。昭和の名人との違いは、人生経験の不足とそこからくる悲しみの足りなさ、それが人間性の薄っぺらさになって、聴くものを癒せない、とは感じていた。人生経験の不足、悲しみの不足は仕方ないと思っていた。
しかし、彼らは、それに加えて、一番やっちゃいけない「偉そう」になってしまっていたのだった。
人間、偉そうにしたらおしまいだな。
よい教材ではあった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます