11月22日、ホテルニューオータニの「寛土里」で開かれている宗像利浩展に行ってきた。
会津本郷焼の陶芸家で、土の「力」に加えて「品」を醸す作品をつくる、日本で当代随一の陶芸作家だと、私は考えている。
日本陶芸展で文科大臣賞を受けたり、招待作家としても複数回出品しており、図録では作品をしばしば見ている。が、本物を見るのは久しぶり。やっぱり、違いますな、生は。
オープンを待ち切れず、午前9時くらいにニューオータニに着いてしまった。で、ホテル周辺の街並みとホテル内の日本庭園を散策。
初めてきたけど、この庭園はすごい。時間つぶしのつもりだったけど、結果的には、早すぎたおかげで素晴らしい経験ができてよかった。休日朝の赤坂近辺は本当に人が少なくて素晴らしい散歩環境だった。
宗像先生の作品展も感激、ニューオータニと赤坂の散策も感激。
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続いて、神田の楽器店めぐり。このまちは、楽器の巨大モールとかアミューズメント・パークみたいなとこですな。
地方ではほぼ触れる機会のない楽器がたくさんあって、そのうちのいくつかを試奏させてもらった。なんという経験か。大満足、大感激。
ただ、欲しいと思うものはやっぱり値段もそれなり。退職後の夢ですな。
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こんな幸福の時間を過ごして、さて帰路へ。
東京駅で妻と息子と待ち合わせた。妻と息子はディズニーシーに行っていたのだった。
今回の上京の目的は、本来は宗像先生の作品展。が、妻が「どうせ東京へ行くのなら」と、オプションとしてディズニーシー行きを提案。私の目的は東京行きではなく、陶芸展を見に行くこと。ディズニーを強く拒否。あんな喧噪で、芸術の余韻を汚されたくない。
ただ、11月3日の東京都美術館のモネ展のように、美術鑑賞など子どもにとっては苦痛、もしくは美術嫌いになりかねないという思いもあり、別行動をすることにした。
一緒の新幹線で来たが、東京で、家族は分かれて別行動、となっていた。
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「楽しかったか?」
「めちゃくちゃ楽しかった! ホーンテッド・マンションは…、ストーム○○は…(名前が覚えきれない)、全~部、楽しすぎ!」
私の問いかけに息子は興奮しきり。ディズニーの魅力を語る言葉は、素晴らしい覇気を帯びていた。
よかった。
私がディズニーを楽しめないように、きっと息子は陶芸や散策は楽しめなかったはず。
お互いが、それぞれに素晴らしい経験をした一日になってよかった。
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私と息子がそれぞれに素敵な一日を過ごせたこと。それ自体に満足してくれている妻にも感謝、である。で、あのギターは買ってくれないかなぁ、やっぱ。
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